ポッケの中から

恋花火

今年も また 花火の季節が来たよ
真っ暗な空に 吸い込まれ
また帰ってきた 花火に
君はいつも 拍手をしたよな
子どものような 君の姿
僕の胸に つきささる
帰り道は 霧が濃い夜だったよな
慣れているはずの 道なのに
ハンドルがやけに重い
君の家のそばに 車を止めて
霧の中に 降りたよな
君は 夜露に触れた 草をつんて
このまま ずっと
好きでいて いいですかと
てれくさそうに 僕の背中にさし
そのまま 僕に 飛びついた
それが わずか3日後
君は病院の ベッドの上
もう 何も言わない
僕は 力の限り 君の手を
君も 力の限り・・・
このまま ずっと
好きでいていいよと
今年も また 花火の季節が来たよ
また 花火の季節が
君の 命日には
大きな花火 上げてやるからな
大きな 大きな 花火を・・

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