iちゃんのひやひや物語

我娘Iちゃんには、いつもひやひやだった。
iちゃんは、生まれた時は、全く泣きもしないで、仮死状態だったので、お母さんは、iちゃんの産声を聞いていない。
そのiちゃんも、すぐに元気になり、1歳のお誕生日には、真っ赤なズック靴を履いて走るようになったし、お話も得意で、何度はらはらさせられたことか・・・・?。

iちゃんにはらはらさせられたお話・その1
この辺りは、とても田舎で、近くには大きなスーパーもなくて、家族でやっている小さなお店があるだけ。
小さなお店だから、品質保持期限が切れている物も珍しくなくて、その日も近所のおばさんたちが、「○○の店の、お豆腐がまた腐っちょった。」とか、「昨日の天ぷら、期限が過ぎちょった・・・・。」などと話しているのを、いつも、Iちゃんは聞いていた。

ある日、保育園から帰りに、そのお店に寄った。
するとiちゃん、始めはそこのおじさんと楽しそうに話していたけど、突然、お母さんの所に走ってきて、大きな声で、「お母さん、ここのお店のアイスクリームはくさっちょらんろうね。「・・・・と。
すると、お店のおじさんが、「アイスクリームは凍らしちょるけん、腐っちょらん、腐っちょらん・・・・。」と言った。
それを聞いて、またまたiちゃん、「昨日、近くのおばさんたちが、○○のお豆腐は、いつも腐っちょるし、期限が切れちょる物があるけん、ように見て買わなあいかん言うて話しよったもんねえ、お母さん・・・。?」

もう、アウリンは気のどくで、気のどくで・・・。次の言葉が出てこなかった〜〜よ。

その2
iちゃんが6歳の頃、アウリンの弟の結婚式があった。
その結婚式のお祝金のことで、夫婦で意見が合わず、
夫は、「何ぼ言うても、兄弟だから、両手(10万)はいるろうがや」と言うので、
アウリンが、「冷蔵庫も買ってるんだから、片手(5万)でじょうとう、じょうとう・・・。」というと、
iちゃんが、それを聞いていたのか、結婚式の朝、実家のおじいちゃんに、そのお祝いを渡していると、iちゃんがそばに来て、
「あのねえ、おじいちゃん。お父さんは両手じゃないといかんろうと言っていたけど、片手でじょうとうと、お母さんが言うたがぜ。少ないと思うたら、お母さんの性やけんねえ・・・・。」と言った。
まあ、夫が両手で、アウリンの方が片手でじょうとうと言ったのだから、夫の面子は立ったけど、それが、反対だったら・・・・。本当に、iちゃんにはまいったな〜〜あ。

その3
それは、iちゃんのお初節句のために、実家のおじいちゃんが大きなおひなさまを買ってくれ、その飾り付けをした夜のこと。
みんながコタツに入りおしゃべりをしていたら、iちゃんがいない。
どこへいったんだろうと思って、部屋を探していると、そのおひなさまを飾っている表の間にいた。
見ると、畳の上は、飾りつけたばかりのひな飾りが、あちこちに散乱していた。
あわてて、ひな壇の上を見ると、な・なんと!!、Iちゃんがすまし顔で、お姫様の座るところに座っていた。

iちゃんも、何かしてはいけないことをしたなということは分かっているようで、「Iちゃんも、一度だけお姫様になってみたかったの・・・。」なんて言い訳した。
アウリンも怒るわけにもいかず・・・・。
それからしばらくは、、ひな祭りがくる度に、「Iちゃん、階段を、たんたんと上がって、一度だけお姫様になったことがあるのよねえ。」と、自慢げに話していた。
ほんと、iちゃんには何度ひやひやさせられるか分からな〜〜い。

おまけ
それは、iちゃんが保育園に入園してまもなくのこと。
保育園からの連絡帳をみると、給食の当番のことが書いていた。
先生も、書いていいものか迷ったみたいで、その日の連絡帳は、やたら前置きが長かった。
今日は変わったこともなかったんだなと読んでいたら、最後の方に、今日は、iちゃんたちが給食当番で、お手伝いをしてもらっていたら、園児たちの給食を見ると、サクランボが乗っていなくて、お当番さんに聞いてみると、うちのiちゃんが、配る前に、デザートの上に乗っているサクランボ、先に全部食べたという。
まだ、1歳児の時で、先生もどんなに注意したのかは書いていなかったけど、先生も、さぞかし困ったろう・・・・・・。
そう、iちゃんは、サクランボが大好きだった。
それにしても、配る前に、お友達の分まで全部食べてしまったとは・・・・。
物心がつくまで、iちゃんには何度ひやひやさせられたことか・・・・。とても、数え切れない・・・・。

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