あなたは大丈夫

躁鬱病のミニ知識

この病気には、躁と鬱がくり返して現れるものや、鬱だけの場合とか、躁だけの場合など、いろいろなケースがある。
まず、躁病は、元気溌剌と言うのが特徴で、気分の障害、あるいは、感情障害と言われたりするけど、基本的には、気分が非常に爽快になって来ると言う事に伴って、行動が活発になって来るのが特徴。したがって、言語が達者に成り、いわゆる、おしゃべりになって来ると言う様に、その気分の問題や、行動面、考え方の面で、元気溌剌と言う感じで、望ましいと思われがちだけど、それが、結果として、様々な障害を引き起こし、そこが問題となる。
考え方が、プラス思考なので、それに気づいて、とても、杜撰な計画を立てて、事業を失敗したりすることも多い。
また、躁病の場合は、本人は気分が良いため、夜遅くでも、朝早くでも人に電話をしたりして、はた迷惑をしても平気でいる。自分のペースで、周囲を動かし始めてしまうということに、障害が現れて来る。この様な状態が、3ヶ月ほど続いて起こる。

その結果、体の方も衰弱し始め、本人は、今迄元気だったので、自分が病気などとは思わなくで、「お前は病気だ」と言われても、絶対に信じない。その上、人に注意をされたりすると、今度は、怒ったり、騒いだり、最後には、暴れたりする様になったりするケースも多い。

また、金銭感覚も乏しくなり、やたら買い物をしたりして、家族をびっくりさせる事もしばしば。

一方、欝病は、これは、躁病とは正反対な病気で、気持ちが落ち込んで、沈んでしまい、世の中、『どっちをむいても真っ暗闇』という様な感じに捕らわれて、憂鬱な気分しかできない要素が漂い始める。何をするにもおっくうだとか、何をしても面白くない・・・など、今迄興味のあったものに対しても、感心が向かないなどの様になり、自分は、取るに足らない人間だ、生きていても意味がない・・・などと考えるようになり、ますます、落ち込んでしまう。

そして、考えも滞ってしまって、何も出てこないとか、何か考えても、それが堂々巡りして、優柔不断な自分になってしまったなど、人によっては、そのために、ボケが始まったのではないかと、こんな事まで、気にしはじめることも多い。

これは、素因的な要素が強い事もあれば、事業の失敗だとか、仕事上の行き詰まり・・など、この様な要素が絡み合って、落ち込んで来るこの様な状況が、引き金となる事もしばしばある。

有能なビジネスマンは、自分の力で会社が動いていると思っていることもあり、その会社をリストラなどで辞めた時、自分がいなくても、会社は動いていると思った場合、一気に、自信や価値観も失ってしまう。また、定年退職した後、目標を失ってしまい、それが引き金になるような場合もある。

他にも、大事な仕事を任されて、それを、やり遂げ、やっと、解放されたという、その重い荷を下ろしたという状況で、欝に入る場合もある。この様な欝を、荷下ろし欝病(におろしうつびょう)などと言う事もある。

欝病の場合は、自分でも『おかしい』と気がつくことも多いし、家族の者も分かりやすいので、躁病に比べて、病院に行く例が多い。この病気も、3ヶ月から半年くらいで、元にもどる場合が多いけど、最近は、良い薬ができ、その期間を短縮する事が出来るようになった。
そして、治療効果を上げる事ができる様になったので、通常は、そんなに恐れる病気ではなくなっているから、あまり深刻に考えず、病院を訪ねる方が良い。最近は、頻度も多い性か、心の風邪ききなどとも言われることもある。

それから、もう一つ、心の病気の中に、ストレスによるものがあり、代表的なものに心身症と呼ばれる病気がある。体に症状が出てきても、体だけの治療では、治療効果が、あまり見られないので、そのストレスとして関与しているものに対しても、十分なカウンセリングを行なう必要があり、心と体を併せて治療をして行く必要がある。そのために、様々な病気が含まれて来ることも多い。

例えば、心身症の消化器系に来るものとして、代表的なストレス潰瘍と言われる胃潰瘍や、十二指腸潰瘍などがある。また、過敏性腸症候群と言われるもので、これは、緊張すると下痢をしやすいとか、逆に、便秘をしやすい、または、下痢と便秘が、交互に来たりして、腹痛を伴うものもあり、この症状は、朝出がけに現れる事が多い。この様なタイプの人には、自律神経系の症状が出て来るのが特徴。

循環器系に出て来る代表的なものは、心臓神経症と呼ばれるもので、動悸がする、息切れがする、苦しい・・・などと訴えるけど、心臓を調べても、特に変化が見られない。また、呼吸器系では、過換気症候群と呼ばれる様に、息が非常にはずんでしまって、気が遠くなり、手足がしびれる・・などの症状が見られる。これは、パニック障害の1症状としても起きて来ることも多い。このように、ストレスが蓄積されて、徐々に発病する場合や、突然症状が出る場合もある。

トップへ 第10号メニューへ アウリン通信へ