講演会の中から
夢や目標を持とう

人はよく、夢は大きく目標は高くといいますが、私は決してそうは思いません。
どうしてかというと、それは人として本当につまらなくて寂しいなとおもう生き方は、夢や目標がかなわなかったことではなくて、その夢や目標が持てない生き方じゃないかなと思うからです。

さっきもお話したように、私はパソコンとの出会いの中で、頑張ればできるじゃないかという自分を知りました。
そして、盲導犬バーベリーとの出会いが、私に大きな勇気をくれたような気がしています。

みんなはまだ小学生だから、将来のことはあまり分からないと思うけど、みんなにはどんな夢があるのかな?。

私がどうして夢や目標を持って欲しいなと思うのかというと、その目標や夢に向かって、頑張れた自分を知って欲しいからです。
自分の夢や目標は、決して大きさではないなと思っています。
私は、いつも目標を持っていたいなと思っています。
それは小さなこともあるし、一生懸命頑張らないと達成できない目標もたくさんあります。
今までに、目標が全てかなった訳じゃないけど、その目標に向かって一生懸命努力していたら、それがかなわなくても悔いはないと思います。
目標がかなわなかったら、とても悲しい気持ちになることもあるけど、一生懸命頑張っていたら、やがてそれが思いで箱の大切な宝物になってくれると信じているんです。
それと、夢や目標があれば、落ちこんだ自分の気持ちをとても楽にしてくれる時も多いです。
お仕事が上手くいかないで悩んだり、そして落ちこんだり、友達とけんかして悲しくなったり・・・・。
みんなも、いろいろなことがあるよね。
そう、私はそんな気持ちになった時には、自分の夢がかなった姿を空想したり、目標に向かって一生懸命頑張っている自分の姿を思い浮かべます。
そうすると、自分には夢や目標があるんだ、よし、これからまた頑張るぞということも多くて、気持ちがとても楽になることがあります。

けど、頑張りすぎはとても疲れることがあるなと思うし、回りが見えないことも多いし、相手の気持ちに気づかない事もありました。

お話は少し変わるけど、私は今障害者ばかりの事業所に通っています。
そこの事業所は、マイセルフネットワークと言って、体に障害を持っている人達が、パソコンを使ってお仕事をしています。
その中で、私のお仕事は、テープリライターと言って、講演会やいろいろな会議をテープに録音したものを、それを聞いてパソコンで書き取るお仕事です。
それと、音声パソコンのインストラクターもできます。

そのテープリライターのお仕事は、本当に大変だなと思う時もあるけど、こうして、目が見えなくてもお仕事ができるという自分に、とても感謝しています。


そのマイセルフには、耳が聞こえない人、しゃべれない人、車椅子を使っているひと、松葉杖の人、とうせきをしている人、心に病気がある人・・・・・なと、いろいろな人がいます。
私はその人たちの出会いの中で、いろいろな事を教えてもらいました。
耳が不自由なのに、3人の子どもを育てながら、お仕事にも頑張っているお母さん、心臓や足が悪いのに、家族のために頑張っているお父さん、脳性麻痺があるのに、家のお花のハウスを手伝ったり、お米を作ったり・・・・・。
今まで全然知らなかった障害を持った人たちとの出会い、そして、みんなの力でマイセルフネットワークという船を漕いでいます。
私たち、障害のある者だけが乗組員です。みんな、どこかに障害を持っています。

私は、そのスタッフたちにも目標を持ってもらいたいなと思っています。
夢や目標を持つことで、自分と向き合い、自分探しができると思うからです。
そして、やればできるんじゃないかという自分を知って欲しいです。

最後になりましたが、私にも2つの夢があります。
1つは、パソコン音楽で自分を演出する事です。
そして、もう1つは盲導犬とスイスのアルプスに立つことです。の出会い」に詳しく載せていますので、また見てくださいね、。

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