「た」
☆大願成就,たいがんじょうじゅ,…大きな願い事が実現すること。
☆大器小用,たいきしょうよう,…大きな器を、少量の料理に使うこと。大きな器量なのに、小さな仕ことの意味。
☆大義名分,たいぎめいぶん,…人として、守べき道理の本分。転じて、行動の理由づけとなる明確な証拠。また、外面的なたてまえの意味でも使われる。
☆大言壮語,たいげんそうご,…自分の実力では、及びもつかないことを言うこと。誇大で、高慢な言い方にも使われる。
☆泰山北斗,たいざんほくと,…中国の名山、大山、北斗星。転じて、その道で最も世に尊敬される人のこと。
☆大死一番,たいしいちばん,…一度死んだ気になって、奮起すること。
☆大所高所,たいしょこうしょ,…諸々の小さなことに捕らわれず、大局的な観点で物を見ること。
☆大声疾呼,たいせいしっこ,…大きな声で、慌ただしく叫ぶこと。
☆大胆不敵,だいたんふてき,…度胸があって、恐れを知らないさま。
☆大同小異,だいどうしょうい,…大部分は同じで、少しだけ異なっていること。大変似ていること。似たりよったり。
☆大兵肥満,だいひょうひまん,…太って、大きなこと。
☆他言無用,たごんむよう,…他人に話さないこと。
☆多事多端,たじたたん,…仕事が多く、やたら忙しいこと。
☆多事多難,たじたなん,…仕事が多く、困難も多いこと。前途に多くの困難な問題があることを言う。
☆多種多様,たしゅたよう,…種類や、性質がさまざまなこと。
☆多情仏心,たじょうぶっしん,…気は多いが、薄情なことができない性質。
☆他力本願,たりきほんがん,…仏教で、自己の修業によって悟りを開くのではなく、専ら、阿弥陀如来によって救済されること。転じて、物事をなすのに、全て他人の力を当てにすること。他人任せにすること。
☆暖衣飽食,だんいほうしょく,…なに一つ不自由がなく、満ち足りた生活を言う。
☆断崖絶壁,だんがいぜっぺき,…険しく切り立った崖のこと。
☆断簡零墨,だんかんれいぼく,…切れぎれになった書き物。
☆男女同権,だんじょどうけん,…法律的権利、社会的待遇が男女共、同等であると言うこと。
☆単刀直入,たんとうちょくにゅう,…一人で、敵陣に斬り込むこと。前置きを抜きにして、直接問題の要点に入ること。
☆談論風発,だんろんふうはつ,…さまざまな意見が、活発に行なわれること。
「ち」
☆遅疑逡巡,ちぎしゅんじゅん,…物事に対して、なかなか決断が下せないこと
☆魑魅魍魎,ちみもうりょう,…山や川の怪物、さまざまな化け物。
☆中肉中背,ちゅうにくちゅうぜい,…ほど良い肉付きで、ほど良い背丈の平均的な体型。
☆昼夜兼行,ちゅうやけんこう,…昼も夜も、休みなく働くこと。
☆朝三暮四,ちょうさんぼし,…詭弁や写術を用いて、人をだますことの例え。また、目先の違いに捕らわれて、結果が同じことに気がつかないことにも使われる。昔、中国の猿回しが、餌代に困り、餌のドングリを減らそうと、朝3つ、夕方4つ与えようとしたら、猿が怒ったので、朝4つ、夕方3つにしたら、猿が大いに喜んだと言う古事による。
☆帳三李四,ちょうさんりし,…極ありふれた人、名も知れぬ人々、平凡な人の例え。日本で言う、ためさん熊さんのような意味。
☆長身痩躯,ちょうしんそうく,…背が高く、痩せた体型のこと。
☆跳梁跋扈,ちょうりょうばっこ,…良くない物がはびこって、勝手気ままに振る舞うこと。
☆朝令暮改,ちょうれいぼかい,…朝出した命令を、その日の夕方には変更してしまうこと。言うことが頻繁に変わって、一定しないこと。
☆直情径行,ちょくじょうけいこう,…相手の考えや、周囲の事情などを気にしないで、自分の感情を偽らず考え通りに行動すること。
☆猪突猛進,ちょとつもうしん,…猪のように、一直線に突き進むこと。
☆沈魚落雁,ちんぎょらくがん,…美女の形容。魚や鳥が恥じて、姿を隠す程の美女を言う。
☆沈思黙考,ちんしもっこう,…黙って、深く考え思いに沈み込むこと。
☆珍味佳肴,ちんみかこう,…珍しい味のうまいご馳走。
「つ」
☆九十九髪,つくもがみ,…老人の白髪のこと。特に、老女のそれを指す。
☆津々浦々,つつうらうら,…あらゆる船着場や入江のこと。そこから、全国至る所の意味に使う。
☆適材適所,てきざいてきしょ,…一人ひとり、その人に合った最適な任務につけること。また、その人が最適な任務についていることを言う。
☆徹頭徹尾,てっとうてつび,…最初から最後まで、一つの考えや方針を貫き通すこと。あく迄も、どこまでもの意味にも使う。
☆手前味噌,てまえみそ,…自分の家で作った味噌のこと。そこから、自慢することを言う。
☆手練手管,てれんてくだ,…人を巧みに操る熟練した技能手法。
☆天衣無縫,てんいむほう,…天にんの着物には、縫い目がないことの意味から、人柄が自然のまま素直で、飾りけのないこと。
☆天涯孤独,てんがいこどく,…この世に、身寄りが1人もいないこと。
☆天下太平,てんかたいへい,…世の中が穏やかに治まること。また、無ことで、のんびりしているさま。
☆天空海闊,てんくうかいかつ,…空と海が果てしなく広いこと。度量が大きく、何のわだかまりもないこと。
☆電光石火,でんこうせっか,…稲妻や、ひ打ち石の光のような瞬間の時間。転じて、行動などが非常に早いこと。
☆天真爛漫,てんしんらんまん,…偽り飾らず、心に思うままが言動に現れること。自然のままの無邪気な様子。
☆天地開闢,てんちかいびゃく,…世界の始め、天地はもっと混沌として一つだったが、分離したとする、古代中国の思想から出た言葉。
☆天地神明,てんちしんめい,…天と土の神々。全ての神々のこと。
☆輾転反側,てんてんはんそく,…思い悩んで、一晩、中何度も寝返りを打つこと。
☆天然自然,てんねんしぜん,…人の手が全く加わっていない、有るがままの状態のこと。
☆天罰覿面,てんばつてきめん,…悪事に対して、天が下す罰。天の下す罰は、必ず当たるの意味。
☆田夫野人,でんぷやじん,…教養のない粗野な者。いなか者。
☆天変地異,てんぺんちい,…天と地に起こる異状のこと。
☆天網恢恢,てんもうかいかい,…天の網は、悪人をもらさず捉える。悪いことをすれば、必ず天罰が下ると言う意味。
☆天祐神助,てんゆうしんじょ,…天と神の助け。
「と」
☆当意即妙,とういそくみょう,…その場で即座に考え、うまく適応する転機。
☆陶犬瓦鶏,とうけんがけい,…陶器の犬瓦の鶏、見掛けだけで、実際には役に立たないことを言う。
☆同工異曲,どうこういきょく,…同じ手法で、見かけも同じだが、赴きが違っていること。また、見かけは異なっているが、中身が同じこと。
☆道聴塗説,どうちょうとせつ,…道上で聞いたことを、すぐに途上で話す、他人の話をすぐに受け売りすること。転じて、いいかげんな世間の受け売り話の意味。
☆東奔西走,とうほんせいそう,…目的のために、いろいろな所を忙しくかけ巡ること。
☆得意満面,とくいまんめん,…得意な心持ちが顔に現れること。いかにも、満足そうな様子。
☆独断専行,どくだんせんこう,…自分一人の勝手な判断で、行動すること。
☆特筆大書,とくひつたいしょ,…目立つように、特に大きく書くこと。転じて、特別に取り上げたり、強調したりすることを言う。
☆独立独歩,どくりつどっぽ,…他人を頼らず、自分で行なうこと。
☆徒手空拳,としゅくうけん,…手に何も持たないことを強めた語。