「か」
☆開口一番,かいこういちばん,…口を開くやいなや、話を始めた途端の意味
☆膾炙人口,かいしゃじんこう,…なま酢やあぶり肉のように、人々の口に入ること。転じて、広く世の中の人々に知られていること。
☆鎧袖一触,がいしゅういっしょく,…鎧の袖が、わずかに触れる程度の力で、相手を打ち負かすこと。
☆外柔内剛,がいじゅうないごう,…見かけは穏やかそうに見えるが、内面の意志が強いこと。
☆街談巷説,がいだんこうせつ,…さまざまな世間の噂話。
☆快刀乱麻,かいとうらんま,…もつれた麻を、刀で断ち切ること。転じて、こじれた物ことを明快に処理すること。
☆偕老同穴,かいろうどうけつ,…夫婦が仲よく、共に老いるまで連れそい、同じ穴に葬られること。そこから、夫婦仲が良く幸せなことを言う。
☆呵々大笑,かかたいしょう,…大声を張り上げ笑うこと。
☆臥薪嘗胆,がしんしょうたん,…仇を晴らすため、長い間、苦心し苦労を重ねること。そこから、将来の成功を期して長い間、信望し苦労すること。
☆隔靴掻痒,かっかそうよう,…靴の外から、かゆいところをかくこと。思い通りに行かず、歯がゆくもどかしく思うこと。
☆確乎不抜,かっこふばつ,…意志がしっかりしていて、動揺しないこと。
☆活溌溌地,かっぱつはっち,…魚が、勢いよく飛び跳ねるように、生きいきした様子。活発なことを言う。
☆我田引水,がでんいんすい,…自分の田んぼにだけ、水を引くこと。転じて、物ことを自分の都合の良いように言ったり、行動したりすること。
画竜点睛,がりょうてんせい,…物ごとを完成させる、最後の仕上げ。物こどで、大切な中心となること。
☆夏炉冬扇,かろとうせん,…夏の火鉢と、冬の団扇、役に立たない無用な物の例え
☆感慨無量,かんがいむりょう,…物ごとに感心することが、計り知れないほど強く深いこと。
☆鰥寡孤独,かんかこどく,…妻を失った男と、夫を失った女と孤児と、老いて子のない者。
☆轗訶不遇,かんかふぐう,…思い通りにことが運ばず、志が得られないこと。
☆頑固一徹,がんこいってつ,…頑なに考え方を変えず、最後まで押し通すこと。
☆眼高手低,がんこうしゅてい,…文章などでは、眼識が高いが、自らは、能力を持っていないこと。転じて、望みは高いが、実力が伴わないことの例え。
☆換骨奪胎,かんこつだったい,…人の文章を作り換え、自分の物にすること。
☆寛仁大度,かんじんたいど,…心が開け、情け深く、度量が大きいこと。
☆完全無欠,かんぜんむけつ,…全てが満ちたりて、欠点が全くないこと。
☆歓天喜地,かんてんきち,…空を仰ぎ、地にうつむいて喜ぶこと。非常に喜ぶこと。
☆艱難辛苦,かんなんしんく,…困難やつらい状態にあって、苦しみ悩むこと。
☆奸佞邪智,かんねいじゃち,…心がねじけて、ずる賢いこと。また、そのような人のことを言う。
☆眼冥不霊,がんめいふれい,…頑なで、道理に暗く無知なこと。
☆閑話休題,かんわきゅうだい,…むだ話は、それくらいにしてという意味。
「き」
☆気宇壮大,きうそうだい,…気構が大きいこと。
☆気炎万丈,きえんばんじょう,…火が、燃えさかるような勢いのこと。
☆機会均等,きかいきんとう,…何かをするのに、好都合な時期に、チャンスを平等に与えること。
☆危機一髪,ききいっぱつ,…重い荷物を引く髪の毛が、一本で今にも切れそうな危険な状態のこと。極めて、危険な状態のことを言う。
☆奇々怪々,ききかいかい,…常識では、理解できないような不思議なこと。
☆危機管理,ききかんり,…緊急事態が発生した時に対する、修終にむけた対応をすること。
☆危急存亡,ききゅうそんぼう,…危険が迫って、生きるか死ぬかのせと際と言うこと。
☆起死回生,きしかいせい,…瀕死の人間を生き帰らせること。転じて、絶望的な状態な物が再生することを言う。
☆旗幟鮮明,きしせんめい,…旗や、のぼりで立場を明確にすること。考えや態度がハッキリしていること。
☆喜色満面,きしょくまんめん,…喜びの表情が、顔中に満ちていること。
☆疑心暗鬼,ぎしんあんき,…疑う心があると、有りもしない鬼が見えるようになる。何でもないことまで、疑わしく恐ろしく感じること。
☆奇想天外,きそうてんがい,…普通の人の、思いも付かない考え。
☆佶屈ごう牙,きっくつごうが,…語句や文章が堅苦しく、読み憎く理解しにくいこと。
☆喜怒哀楽,きどあいらく,…喜びと怒り、悲しみと楽しみ。
☆亀毛兎角,きもうとかく,…亀のこうに毛が生えたり、兎の頭につのは生じないことから、現実にあるはずがない例え。亀毛蛇足,きもうだそく,と言う場合もある。
☆九牛一毛,きゅうぎゅういちもう,…たくさんいる牛の中の、一本の毛。全体の中の1部分のこと。また、取るに足らない存在のことを言う。
☆九死一生,きゅうしいっしょう,…10の内、九つが死に助かる見込みがないこと。そこから、絶対絶命の窮地から脱すること。
☆旧態依然,きゅうたいいぜん,…元のままの状態。全く進歩の見られないこと。
☆急転直下,きゅうてんちょっか,…急に、方向が変化し、真っ直ぐに落下すること。転じて、事態が急変し、解決の方向にむかうこと。
☆旧套墨守,きゅうとうぼくしゅ,…古い仕来りや習慣を、頑なに守ること。融通のきかないこと。
☆牛糞馬涎,ぎゅうふんばせん,…牛の糞に、馬のよだれ、何の役にも立たない物の例え
☆朽木糞土,きゅうぼくふんど,…教育のしようのない、だめな人間を言う。
☆狂喜乱舞,きょうきらんぶ,…狂ったように喜び、踊り回ること。心が踊るほどの喜び。
☆拱手傍観,きょうしゅぼうかん,…何もせず、腕を組んで脇で見ていること。
☆胸中成竹,きょうちゅうせいちく,…画家の胸中に思い描かれた竹のこと。転じて、物事に取り組む前に、見通しをつけたり、準備を整えておくこと。
☆驚天動地,きょうてんどうち,…天を驚かし、地を動かすこと。転じて、世間をひどく驚かすこと。
☆興味索然,きょうみさくぜん,…感心が薄れて行くさま、感心が消え失せてしまうさま。
☆興味津津,きょうみしんしん,…物事についての感心が、いつまでも尽きないこと。
☆虚々実々,きょきょじつじつ,…相手の隙を伺いながら、策略を巡らせて戦うこと。また、商売や交渉で、相手の腹の内を読みあうこと。
☆曲学阿世,きょくがくあせい,…審理を曲げた学問で、権力者や世間に人気を得ようとすること。
☆玉石混淆,ぎょくせきこんこう,…優れた物と、詰まらない物が入り混ざり、区別がつかないこと。
☆虚心坦懐,きょしんたんかい,…先入観を持たず、心を開いて、相手に接すること。
☆毀誉褒貶,きよほうへん,…褒めることと、悪口を言うこと。称賛と、避難のこと。
☆金科玉条,きんかぎょくじょう,…最も大切にして守らなければならない事柄。
☆欣喜雀躍,きんきじゃくやく,…喜んで、雀のように小躍りすること。非常な喜び。
☆謹厳実直,きんげんじっちょく,…慎み深く、厳格で誠実で正直なこと。
☆金口木舌,きんこうぼくぜつ,…口が金属で、舌が木製の官吏が人民に命令を伝える時に用いた鈴。転じて、社会を指導する人物を言う。
☆緊褌一番,きんこんいちばん,…褌を堅く締めなおすこと。転じて、気持ちを引締、物ことにあたること。
☆錦上添花,きんじょうてんか,…錦の上に、花を添えること。美しい上に、更に美しさを添えることを言う。
☆金声玉振,きんせいぎょくしん,…中国の古代音楽の始めと終りに、鳴る楽器の音。転じて、終始整った知恵を備えていることを言う。
「く」
☆空谷足音,くうこくそくおん,…人のいない谷に、響く足音。転じて、思いがけない喜びを言う。
☆空前絶後,くうぜんぜつご,…今までにもなく、今後もないだろうと思われること。
☆空理空論,くうりくうろん,…現実とかけ離れた理論で、役に立たない理論。
「け」
☆鯨飲馬食,げいいんばしょく,…鯨が水を飲んだり、馬が草を食べるような大食いで、大酒飲みのこと。
☆軽挙妄動,けいきょもうどう,…物事をよく考えないで、軽々しく行動すること。
☆鶏群一鶴,けいぐんいっかく,…鶏の群れの中にいる、一羽の鶴。転じて、人々の中で、特に目立つ存在のこと。
☆経世済民,けいせいさいみん,…これを略して、経済と言う言葉で広く使われている。経(けい)は、治めると言う意味で、済は、救うと言う意味。つまり、世の中を治め、民衆を救うのが経済という意味。
☆軽佻浮薄,けいちょうふはく,…かる弾みで、上付いて、落ち着きのないこと。
☆鶏鳴狗盗,けいめいくとう,…下らない人間のこと。
☆月下氷人,げっかひょうじん,…仲人。中国、唐の時代、一人の若者が月夜に、天下の全ての結婚について調べていると言う老人に会い、将来の妻を予言され、それが、14年後に現実となったと言う古字によるもの。月下老人とも言う。
☆狷介孤高,けんかいここう,…堅く自分の意志を守って、一人気高く品格を保つこと。
☆牽強附会,けんきょうふかい,…自分の都合の良いように、無理に理屈をこじつけること。
☆喧々囂々,けんけんごうごう,…口々にやかましく騒ぎ立てること。
☆言行一致,げんこういっち,…発言と、行動が同じであること。
☆乾坤一擲,けんこんいってき,…運命をかけて、乗るか反るかの勝負をすること。
☆捲土重来,けんどちょうらい,…一度敗れたものが、再び勢いを取り戻すこと。捲土は、土煙をあげるさまで、勢いの盛んなこと。
☆堅忍不抜,けんにんふばつ,…我慢強く、意志を貫き通すこと。
☆権謀術数,けんぼうじゅっすう,…人を欺く、巧みな計りこと。
「こ」
☆行雲流水,こううんりゅうすい,…空を行く雲と流れる水。転じて、一つに執着することなく、物事に応じて行動すること。
☆豪華絢爛,ごうかけんらん,…極めて贅沢で、きらめくばかりに美しいこと
☆合歓綢繆,ごうかんちゅうびゅう,…夫婦が、観楽を共に同食し、馴れ親しむこと。男女が、深く愛し合うこと。
☆傲岸不遜,ごうがんふそん,…おごりたかぶって、人を見下すこと。謙虚でないこと。
☆厚顔無恥,こうがんむち,…顔の皮が厚く、恥ずかしいことも顔に現れないこと。あつかましく、恥知らずのこと。
☆剛毅果断,ごうきかだん,…意志が強く、思い切って事を行なうこと。
☆巧言令色,こうげんれいしょく,…言葉巧みに、顔色を取り繕い、相手の喚起を得ようとすること。
☆光彩陸離,こうさいりくり,…キラキラと輝く光が、入り混じって美しいさま。
☆公私混同,こうしこんどう,…公と、自分のことを同じようにすること。
☆行尸走肉,こうしそうにく,…歩く屍と、走る肉のこと。無学無能の人をあざける言葉。
☆曠日弥久,こうじつびきゅう,…多くの歳月を無駄に過ごして、物事を長引かせること。
☆荒唐無稽,こうとうむけい,…取り留めがなく、考えに根拠がないこと。
☆狡兎三窟,こうとさんくつ,…ずる賢い兎は、3つの隠れ穴を持っていると言うこと。転じて、巧みに難を逃れること。または、用心深く身を守ること。
☆好評嘖々,こうひょうさくさく,…評判が良く、人々から褒めたたえられること。
☆光風霽月,こうふうせいげつ,…日光の中を吹く風と、雨上がりの空に出た月。そこから、心のサッパリと澄み切ったこと。また、そう言う人物を言う。
☆公平無私,こうへいむし,…偏らず、えこひいきもなく私情を交えることがないこと。
☆豪放磊落,ごうほうらいらく,…気が大きく、おおらかで、小さなことに拘らないこと。
☆公明正大,こうめいせいだい,…心に一点の曇がなく、正々堂々としていること。
☆紅毛碧眼,こうもうへきがん,…赤い髪に、青い目、欧米人のこと。
☆高論卓説,こうろんたくせつ,…高い見識の優れた意見。
☆孤影悄然,こえいしょうぜん,…立ち姿などが、一人孤独で寂しそうに見えるさま。
☆呉越同舟,ごえつどうしゅう,…敵見方が、共通の困難や利害に対して協力すること。または、仲の悪い者同志が同じ場所にいること。
☆狐疑逡巡,こぎしゅんじゅん,…疑いためらって、決断ができず、ぐずぐずすること。
☆刻舟求剣,こくしゅうきゅうけん,…舟から落とした剣を、あとで捜すため舟が移動するのを知らないで、舟に目印を刻んだと言う故事。ここから、時の移り変りを知らないで、いたずらに古い習慣を守ることの例え
☆孤軍奮闘,こぐんふんとう,…一人で、敵と戦うこと。一人で、困難を克服しようと努力すること。
☆古今独歩,ここんどっぽ,…昔から、今に至るまで優れていて、他に並ぶ者がいないこと。
☆故事成語,こじせいご,…昔から、言い伝わること柄から、故人が作った語句。
☆虎視眈々,こしたんたん,…虎が、獲物をじっと見下ろし、狙っているさま。機会を狙って、様子を伺うさまを言う。
☆後生大事,ごしょうだいじ,…来世での安楽を、最も大切にすること。転じて、物を大切に持っていること。
☆古色蒼然,こしょくそうぜん,…年をえた、いかにも古びた様子。
☆故事来歴,こじらいれき,…昔から伝わって来た、物ことの云われや歴史。
☆☆五臓六腑,ごぞうろっぷ,…5つの臓器と、6つの腸のこと。体、全体を言う。
☆誇大妄想,こだいもうそう,…自分の現状を、事実とかけ離れて過大に思いこむこと。
☆克己復礼,こっきふくれい,…自分の欲に打ち勝ち、礼儀を行なうこと。
☆胡馬北風,こばほくふう,…中国の北方胡に生まれた馬は、北風が吹くと故郷を思い、いななくこと。そこから、故郷の忘れがたい感情を言う。
☆枯木寒厳,こぼくかんがん,…世俗から離れた無心なさまを言う。
☆孤立無援,こりつむえん,…独りぼっちで、助ける者が誰もいないこと。
☆五里霧中,ごりむちゅう,…五里に拡がる、深い霧の中に居ること。そこから、状況が分からず、方針が立てられない時の例え。心が迷って考えが、さだまらないこと。,,
☆金剛不壊,こんごうふえ,…金剛石,ダイヤモンドのように堅く壊れないこと。意志が堅固なこと。
☆言語道断,ごんごどうだん,…あまりにひどくて、言葉で説明することができないこと。
☆渾然一体,こんぜんいったい,…異なった物が混じり合って、一つになること。
☆金輪奈落,こんりんならく,…とことんまで、金輪は三輪、四輪の一つ。仏教の宇宙観で、須弥山、世界を支えている最上層。奈落は、地下の最も深い所。