四文字熟語
は行


「は」
☆廃仏毀釈,はいぶつきしゃく,…仏法を排斥し、釈迦の教えを破棄すること。

☆売名行為,ばいめいこうい,…自分の名前を、世間に広めようとする行動。

☆破戒無慙,はかいむざん,…仏の定めた戒律を破り、良心に恥じないこと。

☆破顔一笑,はがんいっしょう,…顔を綻ばせ、にっこり笑うこと。

☆博学多才,はくがくたさい,…幅広く学問に通じ、多くの才能があること。

☆薄志弱行,はくしじゃっこう,…意志が弱く、事を断行する気力が欠けていること。

☆拍手喝采,はくしゅかっさい,…手を打ち鳴らし、褒めたたえること。

☆幕天席地,ばくてんせきち,…空を屋根がわりの幕とし、大地を莚やゴザの代わりにすること。転じて、細かいことに捕らわれず、士気の爽大なことを言う。

☆薄利多売,はくりたばい,…利益を薄くし、品物を多く売ること。

☆馬耳東風,ばじとうふう,…馬は、耳に春風が吹いても何も感じないこと。転じて、他人の忠告や意見を全く聞こうとしないことを言う。

☆八面玲瓏,はちめんれいろう,…どの方面から見ても、美しく透き通っていること。心中に少しのわだかまりもないこと。

☆八面六臂,はちめんろっぴ,…八つの顔と、六つの腕の意味。あらゆる仕事を、1人で巧みに処理する手腕力量の例え。

☆八方美人,はっぽうびじん,…どこから見ても、欠点のない美人。誰に対しても、良いことばかり言って、如才なく振る舞う人をかろんじて言う語。

☆爬羅剔抉,はらてっけつ,…爪でかき毟り、えぐって、ほじくり出すこと。そこから、人の隠していることを発き出すこと。

☆波瀾万丈,はらんばんじょう,…物事の起伏の変化が烈しいこと。

☆罵詈雑言,ばりぞうごん,…くち汚い、ののしりのこと。

☆盤根錯節,ばんこんさくせつ,…わだかまった根と、入り組んだ節。転じて、さまざまなことが絡み合って、解決の難しいこと柄。

☆半信半疑,はんしんはんぎ,…半ば信じ、半ば疑うこと。真の判断に迷うこと。

☆半醒半睡,はんせいはんすい,…半ばさめ、半ば眠っていること。


「ひ」
☆被害妄想,ひがいもうそう,…他人から害を加えられる、苦しめられるなどと信じる精神的な状態を言う。

☆美辞麗句,びじれいく,…美しく飾った文句。

☆皮相浅薄,ひそうせんぱく,…上っ面だけで、底が浅いこと。知識や思慮に深みがなく、表面的なものに終ってしまうことを言う。

☆悲憤慷慨,ひふんこうがい,…世の中や自分の運命などについて、嘆き悲しみ憤ること。

☆眉目秀麗,びもくしゅうれい,…容姿が、丹誠に整っているさま。

☆百戦錬磨,ひゃくせんれんま,…数々の戦いの経験で、鍛えられていること。

☆百家争鳴,ひゃっかそうめい,…多くの学者が、自由に自説を発表し論争すること。

☆百花繚乱,ひゃっかりょうらん,…種々の花が、一斉に咲き乱れること。このことから、優れた人が一ことに沢山現れることを言う。

☆百鬼夜行,ひゃっきやこう,…多くの悪人が、我がもの顔で悪事を働くことを言う。

☆百発百中,ひゃっぱつひゃくちゅう,…放たれた矢や弾丸が、必ず当たること。転じて、物事が全て思い通りに進むこと。

☆表裏一体,ひょうりいったい,…2つの関係が密接で、切り離せないこと。

☆比翼連理,ひよくれんり,…2わの鳥が、お互いに翼を並べること。男女の深い契りの例え。

☆疲労困憊,ひろうこんぱい,…疲れ果ててしまうこと。

☆品行方正,ひんこうほうせい,…行いが正しく、キチンとしていること。


「ふ」
☆風光明媚,ふうこうめいび,…自然の風景が、清らかで美しいこと。

☆風声鶴唳,ふうせいかくれい,…戦いに敗れた兵が、風の音や鶴の鳴き声を敵と思い込み、驚怖におちいること。転じて、怖じ気ついた人が、チョットしたことにも驚き恐れること。

☆武運長久,ぶうんちょうきゅう,…戦いの運が長く続くこと。

☆複雑多技,ふくざつたき,…ある物事が、多方面に込み入っているさま。

☆不倶戴天,ふぐたいてん,…一緒に空を頂くことができないほど、相手を憎むこと。絶対に共存できない敵やかたき。

☆福徳円満,ふくとくえんまん,…福と得が欠けることがなく、十分に備わっていること。

☆不惜身命,ふしゃくしんみょう,…自分の身を返り見ないで、努力すること。

☆不承不承,ふしょうぶしょう,…渋々の意味。

☆夫唱婦随,ふしょうふずい,…夫が唱え、これに妻が従うこと。古来の夫婦のあり方。

☆二股膏薬,ふたまたごうやく,…内股にはった膏薬のように、あちらについたり、こちらについたりすること。内股膏薬と同じ意味。

☆不撓不屈,ふとうふくつ,…どのような困難に直面しても、挫けないこと。

☆不得要領,ふとくようりょう,…言わんとする要点が分からないこと。

☆腐敗堕落,ふはいだらく,…精神が腐り、だめになること。

☆舞文曲筆,ぶぶんきょくひつ,…文章を弄び、自分の都合の良いように、事実を曲げて書くこと。

☆付和雷同,ふわらいどう,…自分の意見がなく、訳もなく他の意見に賛同すること。雷が響くと、物が同時にこの響きに応じることからの言葉。

☆粉骨砕身,ふんこつさいしん,…骨を砕き、身を粉にするように努力すること。全力を尽くして働くことを言う。


「へ」
☆平穏無事,へいおんぶじ,…穏やかで、何一つ変わったことが起こらないこと

☆平身低頭,へいしんていとう,…頭を低く下げて、恐縮すること。ひたすら謝ること。

☆変幻自在,へんげんじざい,…多様な変化、変わり身のうまさを言う。


「ほ」
☆法界悋気,ほうかいりんき,…自分に関係のない他人のことに、嫉妬すること。

☆方向音痴,ほうこうおんち,…行こうとする方角に疎いこと。

☆暴虎馮河,ぼうこひょうが,…虎を手で打ち取り、黄河を徒歩で渡る。転じて、命知ずのことをすること。決起に早ること。

☆傍若無人,ぼうじゃくぶじん,…側に誰もいないかのように、好き勝手に振る舞うこと。無遠慮な行動を言う。

☆茫然自失,ぼうぜんじしつ,…気が抜けて、どうして良いのか分からなくなること。

☆鵬程万里,ほうていばんり,…北のおおとりが、南に飛んで行く道程は、万里もあると言うこと。転じて、道程が極めて長いこと。

☆蓬頭垢面,ほうとうこうめん,…蓬のような頭髪に、垢だらけの顔。人目を気にしない、むさくるしい容貌を言う。垢面は、くめんとも読む。

☆抱腹絶倒,ほうふくぜっとう,…腹をかかえ、倒れるほどに笑うこと。

☆本家本元,ほんけほんもと,…一番大本の家や人のこと。本家を強調して言う言葉。

☆本末転倒,ほんまつてんとう,…始めと終りとが、逆転すること。物事の重要な部分と、そうでない部分との関係が逆になってしまうことを言う。



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