小さな庭から
花カルタ


 このページは、アウリンの知り合いが花に寄せた思いをカルタ風に書いてくれたものです。
花に寄せる思いが、とても素敵です。


「花カルタ」

(あ行)
秋風がコスモス達の振付師   コスモス
いくとせか過ぎにし桜屋根を越す   サクラ
うつむいて咲くシクラメン何祈る   シクラメン
絵筆持ち描いてやりたや花菖蒲   ハナショウブ
おしゃべりでもでしゃばりでもないキンギョソウ   キンギョソウ


(か行)
カーネーション母に感謝のメッセージ   カーネーション
キンモクセイ黄金の香る絨毯敷きに来る   キンモクセイ
クチナシに聴かせてしまう唄がある   クチナシ
月下美人闇夜に真白き花びら託す夢想花   ゲッカビジン
恋占いマーガレットの花びらに問う   マーガレット


(さ行)
サルビアが燃え立つ夏を走り抜け   サルビア
主役脇役どちらも優しカスミソウ   カスミソウ
スイセンは誰より先に春告げる   スイセン
背比べしながら咲いてるタチアオイ   タチアオイ
楚々として赤きナデシコ門の外   ナデシコ


(た行)
太陽も迷子になりそなヒマワリ畑   ヒマワリ
チンチョウゲ甘い香りに足を止め   チンチョウゲ
ツユクサのはかなき青は野のしずく   ツユクサ
テッセンの紫が好き垣根這う   テッセン
とんな音鳴らしてくれるスズランの花   スズラン


(な行)
菜の花を手折りて帰る野辺の道   ナノハナ
にわとりに羨ましがられケイトウのハナ   ケイトウ
濡れぬよう覆いたくなるユリの花   ユリ
ネムの花日暮れ早しと夏の宵   ネムノハナ
ノウゼンのハナ強風に散り果てし   ノウゼン


(は行)
晴れ姿土が見立てる紫陽花の花   アジサイ
日が暮れて静かに開くツキミソウ   ツキミソウ
踏まれても泣かない練習タンポポを見て   タンポポ
紅紫の籠傾いたカタクリの花   カタクリ                
ほほえましニチニチソウはおしろいつけて紅つけて   ニチニチソウ


(ま行)
また会う日待って咲いてる忘れな草   ワスレナグサ
ミズバショウ水面に白い帆を写し   ミズバショウ
胸に抱くバラの花束君想い    バラ
目を奪うあでやかボタンの誇らしさ   ボタン   
モクレンの花高々と空見上げ   モクレン


(や行)
山奥にひっそり佇むヤマブキに面影草と又の名を知る   ヤマブキ
夕焼けと真紅を競うマンジュシャゲ   マンジュシャゲ
寄せ植えの豪華競演ヒヤシンス   ヒヤシンス


(ら行)
ライラック北国に春とロマンを運ぶ花   ライラック
リンドウは瑠璃色の花思い草   リンドウ
ルリヤナギ目立たずけなげに涼やかに   ルリヤナギ
レンゲソウ小さなレディーの首飾り   レンゲソウ
路地裏の家々にありアサガオ揺れる   アサガオ


(わ行)
輪になって歌っていたよチューリップ   チューリップ



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