昔、りんごは病気にならないと食べれない果物の1つでした。
りんごに含まれる成分は、基本的には甘味成分の果糖とブドウ糖、それに、酸味のりんご酸とクエン酸ですが、最近では、食物繊維のペプチンと、ミネラルのカリュウム成分も注目されています。
ペクチンは、腸の中の善玉菌のビフィズス菌や、乳酸菌などを増やし、悪玉菌を殺し、さらに、有害物質の繁殖をおさえながら、腸の蠕動運動を促しますので、下痢や便秘を治して発癌物質の発生をおさえるという働きがあります。
特に、ペプチンは水に溶けるとゼリー状に固まる性質があって、水分のなくなった便を軟らかくし排便を促しますので、便秘に効果があります。
さらに、水分を吸収して便を程良い状態に固めてくれるので、下痢にも大きな見方になってくれます。
そして、カリュウムの働きも大きく、体内の不用な塩分を上手に排泄しますので、高血圧を予防してくれます。
それから、ペプチンには血液中のコレステロールの増加を抑える働きがありますので、やはり、動脈硬化の予防にも効果的です。
それと、りんご酸やクエン酸などの有機酸は、エネルギーの代謝を促進しますので、疲労回復や食欲を増進させ、あるいは、胸のむかつきや咳を止める作用もあります。
りんごの食べ方ですが、ペプチンは主に皮の方に多く含まれていますので、皮ごと食べることをお勧めします。
下痢を起こしている場合は、皮ごとおろして食べると、ペプチンが上手に腸に働いて、下痢を起こしている菌を殺し、ゼリー状になって腸の壁を守ってくれます。
予断ですが、キューイフルーツなどを早く熟成させたいときには、キュー意フルーツとりんごを一緒にポリ袋に入れておくと熟成が早まりますし、じゃがいもなどと一緒に入れておくと、発芽を抑制する効果があります。