れんこんの栄養価は、食物繊維と、ビタミンCの2つに集約されます。
特に、食物繊維は腸内細菌を整えて、便通を良くする働きがあることと、腸の機能が弱い場合は、下痢と便秘を繰り返すことがありますが、これにも、れんこんの食物繊維は有効的に作用してくれます。
さらに、余分なコレステロールを腸内で吸着して上手に外に出してくれますから、糖尿病や、動脈硬化、高血圧、痛風などの生活習慣病の予防では極めて有効な野菜と言えます。
そして、れんこんのビタミンCは、レモンに匹敵するほどで、細胞同志を繋ぐコラーゲンを作ってくれたり、粘膜を強化して風邪の予防に繋がります。
さらに、れんこんは、体の疲労回復、肌の新陳代謝を活発にしてくれるため、しみ、そばかすを防止するなどの美肌効果もあるのが魅力です。
れんこんには、独特のあくがありますが、あくは、緑茶にもあるタンニンです。
このタンニンは、炎症を抑えてくれる消炎作用と、血を止めてくれる止血作用があります。
特に、慢性的な下痢の改善を初めとする胃の負担を軽減してくれ、胃潰瘍や、十二指腸潰瘍の出血、鼻血の改善を促す働きがあります。
もう1つ、れんこんには糸を引くような独特な粘りがありますが、あの独特の粘りは、ムチンと言うもので、おくらや、モロヘイヤ、納豆にも共通する粘りです。
この粘りが、胃腸の粘膜を保護してくれる働きを持っています。
れんこんは、昔から、ショウガと同様おろし汁として民間療法に用いられてきました。
しぼり汁は、風邪の症状の痰切りや、下痢止めに使われてきました。
それから、れんこん入りのお粥は、特に、滋養強壮に良いと言うことで積極的に利用されていたようです。