ココアの原料はカカオですが、カカオは、チョコレートの原料でもあります。
ココアを飲んでいると、動脈硬化の予防や殺菌作用があることが、御茶ノ水女子医大の近藤一教授によって発見されました。
近藤教授のグループは、カカオに含まれるポリフェノールの抗酸化作用に着目し、毎食の1杯のココアを飲んだ時の効能を調べたのです。
そこで、意外なことが分かったのです。
いわゆる、悪玉コレステロールが酸化されて、悪さをするのですが、毎食後にココアを飲むと、その酸化を抑制することが分かったのです。
その他にも、胃炎や胃癌に関わると言われるピロリ菌を殺菌することや、虫歯の原因菌を殺菌する作用、病原性大腸菌O157、赤痢菌などを殺菌することも発見されました。
さらに、抗ストレス作用、集中力を高める作用があることも分かってきました。
それから、ココアを原料とするチョコレートは、栄養バランスに優れていることから非常食として便利です。
ただし、効果を期待して食べ過ぎるのは禁物で、中高年の場合、食べ過ぎると糖尿病などに繋がる可能性があります。
チョコレートは、単一成分でできているわけではないですから、全体として効果を考えることが大切です。