かぶは、アブラナ科の植物の代表で、古事記や日本書紀にも書かれているように、日本の野菜の中でも、最も古くからあり、春の七草のスズナが、コのかぶです。
かぶは、ご存じのように根と葉があり、根の白い部分が単色野菜で、緑の濃い葉の部分は緑黄色野菜と言うことで、2つの顔を持つ野菜です。
昔は、葉の方が珍重されていましたが、それぞれに効能があり、根の部分は、ビタミンCをたっぷり含むと共に、アミラーゼと言う澱粉分解酵素を含んでおり、これは、むね焼けや食べ過ぎ、胃もたれなどの胃の不快感などを上手に助けてくれます。
そして、腸の働きを整える整腸作用と言うことで、胃に優しい野です。
さらに、煮物にすると胃腸を暖めてくれると言うことで、昔から冷えによる腹痛にも用いられてきました。
葉の部分は、カロテンを豊富に含んでおりますし、ビタミンB1、ビタミンB2など、まさに、ビタミンの宝庫と同時に、カルシュウムや鉄、カリュウムなどのミネラルも豊富です。
さらに、食物繊維も含んでいることや、カルシュウムの量が多く、骨粗鬆症の予防2も役立ちます。
また、かぶは葉酸というビタミンの仲間が含まれており、これは、貧血に役立ちます。
さらに、先ほど述べたカロテンは、粘膜を強化してくれますので、風邪やインフルエンザウイルスに対しての抵抗力、免疫力を高めてくれます。
そして、飲み過ぎや食べ過ぎで体が弱っている時に食べると、それを上手に回復してくれます。
特に、胃腸に対して優しいという、これは、まさに先人の知恵なのでしょう。