クリスマスが近づくと、ハウスの中で真っ赤に熟れたイチゴが出回るようになりますが、この時期のイチゴは、庶民にとってはまだまだ高嶺の花です。
イチゴは、ビタミンcの多い果物として知られています。
成人が1日に取るビタミンcの量は100ミリグラム前後が必要だと言われていますが、イチゴだと、大きめのものなら5個ほど食べれば、1日の所要量を満たすことができます。
ビタミンcは、皆様よくご存じのように、粘膜の保護や強化作用が非常に強く、免疫力を高くして細胞を丈夫にしてくれますから、風邪の予防や回復、さらに、癌の発生をおさえてくれます。
そして、肌の新陳代謝を促進しますので、メラニン色素の沈着を防ぎ、染みやそばかすを予防すると言う肌のトラブルにも有効です。
ビタミンCは歯茎の粘膜を丈夫にしてくれますので、歯茎から血の出る人や、歯槽膿漏の予防にも効果が期待できます。
イチゴは、水溶性の食物繊維を含むことと、リンゴ酸やクエン酸と言う有機酸を含みますので、大腸の蠕動運動を促して、便秘の解消にも繋がります。
タバコを1本吸うと、ビタミンcが約25ミリグラム破壊されると言われていますので、愛煙家の方や、ストレスの強い方は、ビタミンcの補給の点ではイチゴが1番適しているのではないかと思います。
その他、イチゴは、少しどろどろ、ぬるぬるした水溶性のペクチンを含み、それが腸の中に入ると余計な糖分を吸収するのを抑えて、肥満を防止してくれたり、血糖値の急上昇を防ぎますので、糖尿病の予防の効果も期待できます。
他には、血中のコレステロール値を下げて、善玉コレステロールを増加させると言う効果もありますので、まさに、心臓病や高血圧、循環器系の疾患を中心とした生活習慣病の予防に一役かってくれます。
最後に、食べる時ですが、へたを取らずに洗います。
へたを取ってから洗うと、そこからビタミンcが逃げてしまいます。
イチゴの甘味は、先端に凝縮していますから、へたの方から食べると、最後まで甘味を感じることができます。
そして、イチゴは生で食べることをお勧めします。",