ごまの成分の特徴は、特に、植物性脂肪のリノール酸やリノレン酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が、血液中の悪玉コレステロールを減らして、動脈硬化の予防につながります。
ごまの蛋白質は、人間の体の中で作ることのできない成長に不可欠な必須アミノ酸が、非常にバランスよく含まれており、血管をしなやかに保ち、体や、脳細胞の疲労を回復すると同時に、メチオニンという必須アミノ酸を豊富に含んでいますので、これが肝臓の機能をしっかりと保ってくれます。
それから、ビタミンとミネラルですが、ビタミンは、特に、ビタミンEが豊富に含まれていますので、老化の防止に役立つだけでなく、ビタミンB1は、糖質の代謝を良くし、効率のよいエネルギーを発生してくれます。
その上、ごまは、カルシュームも豊富に含んでいますので、骨粗鬆症の予防も期待できそうです。
そして、最も注目されているのがセサミンです。
セサミンは、抗酸化作用が強く、活性酸素の悪さを抑えて、肝臓の機能を強化し、動脈硬化の予防に繋がるというのが、非常に大きな魅力です。
ごまを食べると、髪の毛が黒くなるとか、脱毛を防ぐなどと言われていますが、絶対にそうだという証拠はありません。
ただ、先ほど述べたセサミンの効果や、ビタミンB、亜鉛、銅、そして、蛋白質などが確かに血行を良くして、成長を促進すると言うことがありますので、それらが総合的に働いているのかも知れません。
ごまの食べ方は、粒のままでは消化が良くありませんので、すりごまにして食べることをお勧めします。
すりごまを作るのが大変な場合は、ねりごまなどを利用するのも一つの方法だと思います。