夏場は、特にビールがおいしい季節ですね。
今日は、ビールのお話です。
ビールは、アルコールの中でも嗜好品のイメージが強いですが、栄養的にはどうなのでしょうか?
ビールは、原料を麦に由来していますので、ビタミンやミネラルなどが比較的豊富に含まれています。
アルコール類の中では、栄養のバランスが取れていると言うのが特徴です。
しかし、最近では、ビールは太ると言うことで、女性達の方では焼酎に人気が偏っているようです。
ところが、ビールは、女性ホルモンを上手に刺激して、体の老化を防いだりすることなどは、意外に知られていないようです。
ビールの歴史は古く、古代のエジプトでは、神に捧げる神聖な飲みものとして、また、液体のパンとも呼ばれていました。
とくに、流行病の予防や薬として用いられていたと言われています。
日本でも、明治の初期には薬屋さんで売られていたそうで、特に、胃腸の働きを助ける薬効があるというふうに言われていたようです。
では、ビールの何が体のどこに効果をもたらすのかと言うことですが、ビールは、アルコール類の中では、アルコール度数が低い(約5パーセント)ため飲みやすいことや、体の中の消化器系で吸収されやすいと言う特徴があります。
とくに、泡の要因になる炭酸ガスと、苦味のホップと言うこの適度な炭酸ガスの刺激と、適度なホップの苦味が胃を刺激して食欲を増進させるという効果があるからです。
さらに、ビールは利尿作用がありますので、不用な水分を上手に外に出してくれると言うことで、腎臓病の予防や尿路結石にも効果があると言われています。
ビールを飲んで太ると言う人がいますが、大瓶1本のカロリーは約230キロカロリーほどで、体温を上げることに使われるため、相当量飲まない限り太る原因にはならないのです。
ビールを飲んで太ると言う人は、ビールに含まれるホップの苦味と、香りが食欲を増進させ、脂っこい物や、おつまみをつい食べ過ぎてしまうからです。
つまり、ビールのカロリーではなく、おつまみのカロリーが、ビール腹を作っている原因のことが多いです。