冬至は、北半球では昼が短く夜が最も長くなる日です。
昔から、冬至には南瓜を食べて、柚ゆに入って無病息災を祈ると言う習慣があります。
これは、栄養の偏りがちな冬場に、緑黄色野菜を取らせようと言う先人の教えだったのでしょうね。
柚湯に入る習慣もこれと同じで、冬の肌荒れを癒しながら、香りが嗅覚を刺激して、自律神経に働きかけ風邪の予防にも役だつなど、香りの効用も昔から知られていたようです。
そこで、柚ゆに入ると、なぜ体が温まるのかですが、さら湯に入った場合と、柚ゆに入った場合を比較してみると、柚ゆに入った場合の方が血液中のノルアドレナリンの量が、さら湯に入った場合の4倍も増えているのです。
ノルアドレナリンと言う物質は、血管を拡張する働きがあり、柚ゆに入った時の方が、ずーっと長い時間血管が開き、体が温まるのです。
ですから、冷え症や神経痛、腰痛などの痛みを和らげてくれます。
お風呂に入れる時は、半分に切った柚を5〜6個分用意して浮かべます。
それから、この時期は、柚ゆの他に、みかんの皮を使ったみかん湯も体が温まります。
これは、食べたみかんの皮を20個分ほど陰干ししておきます。
それを、木綿の袋に入れて浴槽に入れます。
このみかん湯も体が温まりますが、みかんの皮にはイモネンと言う物質が含まれています。
この物質は、血行を促進させる作用があり、湯冷めしにくいのです。
さらに、皮にはクエン酸やビタミンCも含まれていますので、美肌効果も期待できそうですから、女性の方にはお勧めしたい入浴法の1つです。",