酒樽は、酒の原料を仕込んで発酵させるために使われます。
酒樽の木材には、杉や樫の木が使われることが多いですが、品質や、衛生面で、安定した管理が難しいこともあり、最近では、ほーろーや、ステンレスのタンクが用いられることも多くなっています。
ワインや、ウイスキーなどは、発酵や、蒸溜をしたあと、数ヶ月〜数十年寝かせますが、この貯蔵するときに用いられる樽は、オーク材(樫類)が使われています。
同じオーク材でも、北アメリカや、スペイン、フランス、日本では水楢の和樽ですが、その他にも多くの種類があります。
樽1つでも、材質や形、大きさなどによって、酒の味わいも千差万別で、熟成も違ってきます。
アメリカの木を使った物は、華やかなバニラ系の香りや、ココナツのような甘い香りなどのモルト原酒が生まれてくるのです。
木材以外では、あわもりだと、素焼きの外側に上薬をかけたようなかめがよく使われています。
そのカメの材料の土に含まれている鉄分や、カルシュウムなどが触媒の役割をして、熟成が進み、まろやかな風味が出るのです。
コのカメも、オーク材と同じように、沖縄でもいろんな産地があります。
それぞれの特徴があり、それぞれの焼酎や、アワモリの特徴を出すことに繋がって行くわけです。
中国の焼香酒は、陶器のカメで熟成された物があり、フルーツブランデーは、ガラスの容器が貯蔵に使われることもあります。
また、馬乳酒の場合は、動物の皮を使った皮袋が使われています。
酒の歴史や、国、地域などによって、様々な容器が用いられており、生まれてくる味わいも幅が広がるのです。