明治36年、大阪で第5回内国観業博覧会が開催されました。
その博覧会に、14ヶ国が参加、530万人が入場しました。
この博覧会のために作られたのが、親子丼でした。
博覧会の開催前に、事務局では、世界各国の人達に、何か大阪らしい食べ物を食べてもらおうと考えあぐねておりました。
大勢の人が訪れる事を想定し、まず、調理が簡単で、混雑している中でも食べられる事、そして、安い事が条件でした。
この難しい注文を引受たのが、大阪の料亭、とりぎくの主人、内本松次郎さんでした。
そして、考えられたのが、鳥肉とねぎ、白菜を煮て卵で閉じたのが、元祖、親子丼でした。
博覧会では、一杯15銭で売られて大好評でした。