残ったビールを糠味噌に入れると、糠味噌がおいしくなるのは本当でしょうか?
それは、本当のようです。
糠味噌にビールを入れると、糠味噌が活性化して、漬け物の味が1段とおいしくなるだけでなくて、糠床の傷みも少なくなります。
これは、ビールに含まれる蛋白質や微量の糖分、脂分などが糠味噌の中の微生物の栄養になり発酵を促し、新たなうま味成分を作り出してくれるからです。
しかし、残ったビールを入れるのは、糠床を作って2〜3回、古づけを作ってからやるのがよいと思います。
ただし、ホンの少し入れることが大切で、糠がビショビショになるほど入れても、かえって味が悪くなりますし、発酵する前に腐ってしまう可能性がありますので、最初は、大さじ1杯か2杯くらいから試してみることをお勧めします。
それと、中に漬ける物の種類や分量によっても、入れるビールの量が違ってきます。
うま味やこくは、味の複合から生まれるもので、隠し味程度に入れるのがコツです。
しかし、ビール以外の物を入れても、うまく行かないことを知っておくことも大切です。
予断ですが、他に、残ったビールの使い方として、ビールの栄養分は、植木の肥料としても利用できますので、少し土に混ぜてやるのもよいのではないかと思います。