多くの人が体験しているように、ビールなど水分を多く取ると、尿の量は多くなり、色は薄くなりますが、スポーツなどで汗をかき、のどが渇いたときなどは、尿の量が少なくなり、色が濃くなります。
尿は、量より質ですが、今日はそのお話です。
これは、尿の量が多いか少ないかと言う問題ではなくて、腎臓で質の良い尿がいかに作られるかどうかです。
それにも関わらず、尿の色が薄いとか、濃くて血が混じっているのではないかと心配する人など様々です。
年末年始には、お酒を飲む機会が多くなると思いますが、ビールなど、水分の多い物を飲む時は、塩分の多いものをおつまみにして飲むと、家に帰り、一風呂浴び一眠りした頃に膀胱が満杯のサインで目が覚めて、仕方なくトイレに行くことになります。
そして、1時間もすれば、またと言うことも多いです。
ビールだけ飲んで体内の水分量を増やすと、血液それ自体が直ぐに反応して、水分量を減らそうと、薄い尿を多く出します。
しかし、同じビールの量でも、塩分の多いおつまみで飲んだ場合は、水分によって低下するはずの血液中のナトリュームの濃度が、おつまみにした塩分のため低下しなくなって、尿を作る機工えの刺激が少なくなり、膀胱満杯の反応も遅くなります。
体の水分は、体重の60パーセントを締めておりますが、体に入った水分は、細胞に入ると、カリュウムの高い細胞内液となって、細胞の外に出ると、ナトリュウムの多い細胞外液となり、同じ水なのに変化するのです。
また、尿の量や色には体の状態が分かる多くの情報が入っていますので、それらをチェックすることが大切です。