コアラの主食は、皆さん既にご存知のようにゆうかりの葉です。
ゆうかりは、オーストラリアの森の90%をしめており、その種類は600種類もあります。
その中で、コアラが食べる種類は50種ほどあると言われ、特に、好んで食べるのは15種ほどです。
ゆうかりの葉には、揮発性の殺菌作用を持つ、ゆうかり油と言う油が含まれており、これには、強い毒性があります。
コアラは、この毒を強靭な肝臓のグルクル酸と言う物質で、解毒しています。
繊維の多いゆうかりの葉は、消化しにくいのですが、コアラは、盲腸と結腸を発達させ、その中にいるバクテリアで、発酵させて消化しています。
コアラの盲腸は長く、3メートルもあって、体長の4倍もあると言われています。
この長さは、全ての哺乳動物の中でも、最も長いのだそうです。
コアラが食べるゆうかりが違うのは、消化するバクテリアの種類の違いだと言われています。
そして、バクテリアは、親から子に受け継がれて行きます。
ゆうかりには、蛋白含有量が少なく、栄養価も少ないですから、コアラは、エネルギーの消費を避けるために、動きも鈍く1日の大半を寝て暮らし、最も熱いとき以外は、水も飲まず、ゆうかりの葉だけから水分を取っています。