平然と車内で化粧する脳の仕組みについて
人間は、黒色人種ネグロイドと、白色人種コーカソイドから始まり、5万年前にコーカソイドから別れて、黄色人種モンゴロイドが生まれ、別の進化の道を辿ったと言われています。
北の進化の特徴は、生まれてから、長い養育期間を必要とすることや、好奇心や耐久心をいつまでも引きずっている幼児的特徴にあるそうで、ネオテンニと呼ばれています。
モンゴロイドは、人間の中でも、最もネオトニーが進んでおり、脳も1番大きいそうです。
ですから、モンゴロイドは大器晩成型で、想像上の宇宙人の頭が大きく、子どもっぽいのと似ており、進化した人間の姿と重なっているそうです。
モンゴロイドの5万年続いてきた子育て環境は、母性と父性に見守られ、多様な人間関係に囲まれた集団の中で、常識を学び成長するのです。
しかし、戦後日本は、欧米をモデルとしたため、モンゴロイドとしての進化とは逆の方向に進んできました。
各家族化と、個室化、地域社会の関係の稀薄化です。
コーカソイドは、小さい子でも、個室向きで自立心が強い脳の構造になっているそうですが、モンゴロイドは、小学生くらいで個室を与えると、脳の前頭連合野(ぜんとうれんごうや)が発達しなくなるそうです。
ですから、平然と車内で化粧をする人は、自分の内と、外を区別する脳の発達が遅れているのだそうです。
恥を知ると言うのは、高度な脳の発達を必要とし、教育や仕付けが不可欠とのことです。
脳の進化の研究で明らかにされつつあるのは、集団で行動する私達の傾向は、恥べくことではなく、むしろ、集団の中で学び、鍛えられて来たことです。
がき大将がいなくなったのも、偶然ではなく、家庭や学校、地域社会の集団としての教育機能の低下が、危機的状況にあると言うことです。