その他の雑学
キャンドルとろうそく


 クリスマスの時期には、1番キャンドルの使われる時期ではないかと思っていたら、キャンドルとろうそくは違う物なのだそうです。
シャンデリアと言う言葉がありますが、フランス語でキャンドルのことをシャンデリアと言うのだそうです。
シャンデリアは、キャンドルと同じ語源なのだそうです。

 それから、明るさのことを1カンデラとか2カンデラと言いますが、これも、キャンドルのことで、1本のろうそくの明るさのことです。
キャンドルは装飾用で、ろうそくは仏壇や照明用に使うものを言います。

 ところで、ろうそくの箱をよく読むと、気温によって燃焼時間が異なります。
と書いてあり、それぞれの大きさによって、短いので15分から20分、長いのですと5時間以上と、燃焼時間も書いてあります。
ろうそくが燃える原理は、芯に火をつけると、その熱で下の蝋が溶けます。
その溶けた蝋が、芯を伝わって登って行くと、それが更に気化してガス状になって燃えるのです。

 ろうそくの蝋は、石油からできたパラフィンと言う物質で、約60度で溶け出してからガスになります。
そこで、気温によって本当に燃焼時間が異なるのかを実験した人がいるのです。
その人の話によると、実験に使ったのは20分燃えると言うろうそくだそうです。
まず、気温が25℃と言う状態を作って、その中で燃やしました。
そうしたら、17分15秒で燃え尽きたのだそうですが、JISの企画では、23℃+−3℃にあれば常温と認めるのだそうですから、ほぼ常温でした。

 次に、箱に氷を敷き詰めてその中の温度を10℃にして実験しました。
そうしたら、20分3秒燃えたのだそうです。
と言うことは、15℃下がって3分伸びたことになりますから、5℃下がるごとに1分伸びると言うことになります。
さらに、気温を下げて実験しようとして、箱の中にドライアイスを敷き詰めて実験を開始したのですが、何回やってもうまく行かなかったのです。

 どう言うことかと言うと、ろうそくに火をつけてもすぐに消えてしまうのです。
これは、すごく当たり前のことで、ドライアイスは、炭酸ガスでできているのです。
炭酸ガスを圧縮して、細いところから出汁て、急に膨張させると粉末のドライアイスができますが、それを固めたのが、普通に見られるドライアイスなのです。
ですから、気化した炭酸ガスの中で実験をしていたことになり、火が消えたのです。
この方に、こういう知識があれば、もっと早く気がついたのではないかと思います。



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