鏡開きは、新年の仕事初めや物事の初め、最近では、おめでたい儀式の一つとして行われることも増えました。
鏡は、昔から物事を映しだすと言うことから、宗教的な占いのようなものとして、祭りごとや権威、宝物の象徴として用いられて来ました。
その一方で、鏡は丸い平らな形をしていることから、円満や豊かさと言うものも意味するようになってきました。
鏡開きということ自体が、元々は宗教的な祭りごとで、神社のお祭りなどで宝物の鏡の覆いを開いて、それを拝むという行事から来ている言葉です。
また、お酒には御神酒という言葉がありますが、これも、神社のお祭りごとと欠かせない縁があります。
それから、酒樽の丸い部分を鏡になぞらえて、酒樽を開けることを鏡を開くと言うようになりました。
そのため、今でも酒樽の上蓋の面を鏡と呼んでいますが、昔、武士が出陣する時に、それを割って飲んで武運を祈ったと言われています。
その時の割ると言う言葉が、めでたい席では忌み言葉になると言う事から、開くと言うようになったと言われています。