親が、子どもにメッセージを伝える場合、どのようにすれば良いでしょうか?
まず、大切なことは、親の小言を何とかすることです。
例えば、来客がある時に、子どもがはしゃいでうるさいなどと言う場合には、思わず「うるさいから、あっちに行って遊びなさい。」とか、子どもが電話を使いすぎて、電話代がかさむと言う場合には、「電話代にいくらかかっているのか知ってるのか。いい加減にしなさい。」と言うように、親は、小言を言います。
これらのメッセージには共通点があり、言葉にはなっていませんが、小言の前に、お前はとか、あなたはと言う言葉が受け取る側には聞こえています。
これを、あなたメッセージと言い、これは、言われる側にとっては、抗議のメッセージに聞こえ、攻められていると思い、内心で反発を感じながら、ひたすら小言を聞き流して終わる場合が多いのです。
親としては、子どもに行動を改めさせようとしているつもりでも、子どもに対して親に対する反発心を育てているだけになってしまい、教育的効果はほとんど期待できない場合が多いです。
なぜ、小言を言うのかですが、子どもの行動が自分や周りに迷惑をかけていると言うことを理解してもらい、その行動を換えてもらうことなのです。
その為には、子どもが受け入れられるようなメッセージが必要です。
それには、親の状態を率直に、私メッセージで伝えることが必要です。
例えば、うるさいからあっちに行って遊んでなさい。という場合には、君が騒いでいると、お客様と静かにお話しができなくて困る。もう少ししたら、外にご飯を食べに行くから、それまで静かに遊んでいられるかなとか、電話代の場合は、お母さんは、これだけの電話代を払うのは大変だから、あなたも電話代を減らすのに協力してくれるかしら。というように、この場合は、親のことを言っているので、子どもは相手のこととして冷静に聞くことができ、自分が責められているとは思わず、反発を感じないのです。
つまり、親がどんな問題をかかえているかと言うことを、きちんと伝えることが大事なのです。
しかし、その時に、命令したり、支持したり、ご機嫌を取ったりスルのではなく、毅然としながらも優しく、こうしてくださいねと依頼することです。
そして、それが実現したときには、今月は電話代が減ったわよ。協力してくれたのね、ありがとう。と言っておくと、自分が受け入れたことが良かったのだと納得するのです。
このようなやり方は、子どもだけでなく大人の場合でも通用することですから、部下に対して実行するのも良いと思います。