花札は、江戸時代にできたと言われていますが、その元になったのが、室町時代にポルトガルからカルタと言うものが伝わって来ました。
コのカルタと言うのは、医者の書くカルテと同じことで、カードのポルトガル読みです。
花札の札は12枚で構成されていますが、それぞれの札には1月から12月までの季節の植物が書かれています。
1月は松、2月は梅、3月は桜、4月は藤、5月は菖蒲、6月はぼたん、7月は萩、8月はすすき、9月は菊、10月はもみじです。
ここまではいいのですが、なぜか、11月は柳で、12月が桐になっているのです。
柳は、3月ころの春の植物のはずなのです。
そして、12月は桐になっていますが、これも季節は夏のはずです。
ポルトガルから伝わった時には、旧暦ですが、柳は3月で、梅が12月2なっていたそうです。
それが、明治時代になって10枚で遊ぶようになり、11月の柳をジョーカーのようなものにし、12月は、終わりなので切りの良いと言う意味で桐を使ったのだそうです。
そこで、ピンからキリまでと言う言葉がありますが、これも、ポルトガル語でピンが始まり、キリが終わりを意味しています。
ところで、11月の柳の花札に傘をさした男性が書かれていますが、あれは誰でしょうか。
そうです。小野道風です。
その証拠に、脇に柳の枝に飛びつく蛙が書かれています。