その他の雑学
濁酒(どぶろく)の語源


 濁酒と言うのは、昔からある濁り酒の呼び名の一つですが、その語源は、残念ながら定かではないのです。
濁り酒は、もともと中国の濁る酒と書く、だくしゅと言うものがあり、そこから来たものと言われています。
濁酒と同じ意味の言葉で濁朗と言う言葉があり、この濁朗が濁酒の語源と言う説もありますし、他にも、いろいろな呼び方があり、どぶ、物見酒、白く濁っているので白馬(しろうま)などさまざまです。

 濁酒は、日本酒のもろみを漉さない酒で、米の繊維質や、酵母などが混じっていますので、白く濁り、素朴な香りや独特な味があります。
平成15年に、濁酒特区が認められた地域があります。
濁酒は、もともと酒ですから、これを作るには、酒造免許が必要です。
その免許を得るには、1年間の生産量にも規定があり、年間6000リットル以上作らないと許可が下りないのです。
6キロリットルと言うのは、1升瓶に直すと約3300本くらいになり、それ以上作ることになります。

 濁酒特区に指定された地域では、民宿や飲食店を経営する米作りの農家が、自分で作ったお米で、濁酒を作る際には、決められた基準量に達しなくても、生産ができるようになりました。
そこで、そのお店や、その民宿独自の濁酒の味が楽しめるようになりました。
昔から、神社などで神事に使うための濁酒は特別に許可されていたのですが、全国各地で濁酒祭りなども行われています。



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