尿失禁と言ってもいろいろありますが、女性におおい尿の漏れは、腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)と、切迫性尿失禁の2つがあります。
腹圧性尿失禁は、主に、妊娠出産によって、膀胱や尿道を支える骨盤底筋が緩むことによって起きます。
また、切迫性尿失禁は過活動膀胱と言って、膀胱の過敏性が高まることによって起きます。
腹圧性尿失禁の症状ですが、、初期症状には、立った状態で強いせきや、くしゃみ、重い物を持ったりすると尿が洩れてしまうのですが、症状が進んでくると、ただ散歩しているだけの軽い振動がお腹に加わっただけで、尿が洩れるようになってしまいます。
また、切迫性尿失禁の方は、急にトイレに行きたくなって、慌ててトイレに行っても、その直前や、下着を下ろしている最中に漏れてしまう状態になります。
これらに対する治療法は、腹圧性尿失禁の場合は、軽い場合には、骨盤底筋体操と言う自分で治せる方法があります。
その方法は、おならを我慢するときに、肛門や膣をギューッと締めるように、これを10回くらいの割で、1日3〜5回程度行います。
これで治らなければ、薬を頼ることになりますが、根本的に治したい場合は、手術と言う方法を取ることになります。
手術と言っても簡単で、局所麻酔で行い、2泊三日くらいで退院できるTVTと言う種類の手術です。
この方法は、膀胱や尿道のぐらつきを支えるテープを当てるような手術です。
一方の切迫性尿失禁の場合も、骨盤底筋体操が有効です。
立っている時でも座っている時でも、いつでもどこでも行えますので、とにかく、やってみることが大切です。
あとは、尿が貯まった時に少し我慢してからトイレに行く膀胱訓練方法がありますので、骨盤底筋体操に加えて行うと効果が高まります。
以上のような方法は、軽いものに対しては効果がありますが、頻繁に起きるような場合は、やはり、薬に頼るか、専門家に相談することが大切です。