病気の予防
セルフケアー


疲れを貯めないヘルスケアーのお話
 寝ても疲れが取れないとか、いつも体がだるくて集中できないなどの症状がある人も多いのではないかと思います。
コのような疲労の中には、病気と言えるものもあります。
そこで、今回は手軽にできるセルフケアーについてお話します。
 疲れが取れなくて、体の調子が悪いなぁと思っても、なかなか、それを病気だとは思わないこともあるのではないかと思います。
そのような累積疲労は、病気の一種と言われています。
これを溜め込んで行くと、うつ病や、ひどい場合には過労死になる危険性もあります。
 具体的な症状として、肩こりや目の奥の痛み、体のだるさや不眠、音過敏症、におい過敏症、耳鳴り、動悸などさまざまです。
またいらいらがひどくなったり、ど忘れ、勘違いなど精神的な面にも現れます。
精神的に、緊張状態を強いられたりすると、人間の脳は、その精神状態を疲れとして感じ取ります。
その症状は、体の疲労と似ています。

 コのような病気に繋がる恐れのある体の疲労と、心の疲労を回復させるには、どうしたら良いのでしょうか? 
体の疲労の場合には、まず、疲病気をキチント理解することです。
心の疲労の場合は、その原因をはっきりさせることです。
自分の力で解消できないような場合は、やはり、専門機関の診療内科に診てもらうことが大切です。

 最近は、リストラなどもありますし、これまでは3人でやっていた仕事も1人でやらなければならないとか、サービス残業などが増えたり、上司とうまく行かないなど、プレッシャーもさまざまあります。
中高年に関わらず、若い世代も就職難で苦しい時代ですから、心の悩みを上手く解消する方法を見つけ出すことが必要です。

 疲労回復のためのセルフケアーは、やはり、十分な睡眠を取ることがポイントです。
不眠をもたらす原因になっている累積疲労や、交感神経の過緊張状態の持続などを知ることが大切です。
 では心地よい睡眠を取り戻す2は、どうしたら良いのでしょうか? 
1番良いのは、昼休みや休み時間を利用して、昼寝をする習慣をつけることです。
1時間昼寝をすることで、夜3時間睡眠したのに相当する効果があると言われ、夜5時間しか眠れなくても、1時間の昼寝を取ることで、8時間睡眠を取ったのと同じ睡眠時間になります。
昼寝の疲労回復効果は、すばらしいですが、良いからと言って取り過ぎには注意が必要です。

効果的な睡眠を取るには、まず、毎日眠る時間を決めます。
そうすることで、生体時計が、その人のリズムを覚えてくれます。
部屋は、できるだけ暗い方が理想です。
最近の研究では、昼寝は30分がベストと言われています。
目覚ましをセットするなどし、目が覚めたら顔などを洗ってシャキッとすることです。

 しかし、頭が緊張状態になって、眠ろうとしても、なかなか眠れないこともあります。
こう言う場合には、ストレッチや、軽い運動、イヤし系の音楽を聞くのも良いと思いますし、けっこう効果があるのが、ぬるめのお湯に30分ほどゆっくり浸かることです。
ノイローゼなどによる不眠の場合は、身内の人や友達など、信頼の置ける人に、心の活闘を聞いてもらうことです。
そう言う人がいない場合は、カウンセラーを訪ねて、話を徹底的に聞いてもらうのが良いと思います。
あれもこれもやろうと思わずに、自分に合ったものを少しずつ始めて行くことが大切です。

 心身ともに疲労を回復するには、食生活もとても大事です。
食生活で、最も大事なのは朝食をしっかり取ることです。
若い人の中で、朝食を取っていない人が増えていると言われています。
朝は、前日の夜からずっとエネルギーを補給していないために、脳の血糖値がかなり落ちています。
朝エネルギーを補給しなければ、頭の回転が鈍くなり、体の動きも緩慢になります。

 朝食を抜く人の中には、早く起きることが苦手で食事を取る時間がないことが多いのではないかと思います。
そういう場合には、バナナを食べることをお勧めします。
バナナは、良質の炭水化物を含んでいます。
これに、リンゴとミカンを加えると、とても良い朝食になります。
リンゴは、繊維質のペプチンやミネラルのカリュウムも沢山含んでいますし、ミカンは、ビタミンCを多く含んでいますので、寒い季節は風邪の予防にもなります。
朝、時間のない時には、バナナ、リンゴ、ミカンの組み合わせをお勧めします。
 それから、もう一つお勧めしたいのは、コップ1杯の水を飲むことです。
7〜8時間以上水分を全く取っていない訳ですから、体が脱水状態に近くなっています。
できるだけ、起き抜けにコップ1杯の水を飲むと、その脱水状態から戻ることができます。
水分を取る場合、ただ一つ注意しなければならないことは、コーヒーなどは胃に強い刺激を与えて、胃壁を荒らす元になりますから、食後に飲む方が良いと思います。

 その他、疲労を回復させる大事な物にビタミンB1があります。
ビタミンB1を1番多く含んでいる食材は豚肉で、牛肉の10倍も多く含まれていると言われています。
玄米や、ライ麦パンなどもビタミンB1を多く含んでいますが、ビタミンB1をイクラ取っても、細胞を作る物が必要です。
細胞を作るのは蛋白質で、大豆食品に多く含まれています。
納豆や豆腐、魚類や肉などです。
 それから、鎮静効果に優れた飲み物として、カモミール茶をお勧めします。
コーヒーや、紅茶などにはカフェインが含まれていますので、静かに眠ろうとして飲むと、かえって眠れなくなります。
その点、カモミールティーの場合は、鎮静効果がありますし、会議などで、興奮して血圧が上がった時なども、カモミール茶を飲むと、血圧を落ち着かせることがあります。br>
 体の疲労 あるいは心の疲労が原因で、自律神経失調の状態になることもあるのです。
自律神経は、自分の意志で調整が出来ないのです。
これには交感神経と、副交感神経ガあり、これ等は自動的にON OFFをしているのですが、そのON OFFがうまく行っている内は良いのですが交感神経過緊張状態になると、ON ON ON ONになってしまうのです。
これが、いわゆる自律神経失調症なのです。
それを治すのには、自律訓練法と言う 有名な方法があります。
自律訓練法は、ONになり過ぎた交感神経を OFFの方に戻してやることなのですが、これには二つの大事な要素があるのです。
一つは、イメージトレーニングで、もう一つは、腹式呼吸です。
これは、どちらも高まり過ぎた交感神経を抑え、副交感神経を優位にして、リラックスさせようと言うものです。
では、具体的な そのやり方について説明します。
まず背筋を伸ばしてゆっくりと椅子に座ります。
少し頭を前に倒し、肩の力を抜きます。
目を閉じて、心の中で、気持ちがだんだん落ち着いて来る。
気持ちがだんだん落ち着いて来ると、繰り返すのです。
そして、腹式呼吸を2回おこなって下さい。
次に、また心の中で、右手が暖かくなる。
右手が暖かくなる と言いながら、右手が暖かくなるイメージを持って下さい。
実はこれをやっていると、本当に右手が暖かくなってくるのです。
これが出来たら、今度は、左手が暖かくなる。
と言うイメージトレーニングをやります。
直ぐに出来なくても、粘り強くやっていると必ずできるようになります。
両手が出来たら、今度は、右足 左足と言うように進んで行きます。
コのように、暖かくなるイメージトレーニングができるようになったら、今度は、その逆の冷たくなるイメージトレーニングをやって下さい。
コのようなことができるようになると、本当はコントロール出来ないはずの自律神経が、自分でコントロールできるようになるのです。
そしてコのトレーニングを終わるときは、両手をゆっくり握り閉めて、開いて行くと言う おまじないのようなことで終わるのですが、これも大事なことです。
これを行う頻度ですが、理想的には1日3回くらいなのですが、なかなか出来ないと思いますので、夜 寝る前に10分くらいおこなって頂いてもけっこうです。
続く 疲れを貯めないヘルスケアー (最終回) 今回で最終回になりますが、いま感じている疲れが、もしも働き過ぎからだとしますと、休日の過ごし方を工夫することです。
疲れている人は、とにかく寝ることです。
普通の人には当てはまらないのですが、コのような方には1番大事なキーワード2なる 早寝おそ起きに徹して頂きたいのです。
次の日は、10時か11時まで、ゆっくりと寝ています。
そして起きたら、お風呂にゆっくり入るか、癒し系の音楽でも聞きましょう。
そのあとで、朝食と昼食を兼ねた ブランチをのーんびり食べます。
これは精神的なぜいたくです。
お金を使わず、心でぜいたくすると言うことなのです。
お風呂の温度は38度から39度の ぬるめのお湯にすると、2から30分も入っていられます。
これくらいゆっくり入っていると、累積疲労で固まった筋肉も、だんだん軟らかくなってきます。
これだけでも、1 2回分のマッサージと同じ効果があります。
仕事の忙しい方や責任のある方は、休日も仕事のことを考えてしまいますが、家には仕事を絶対に持ち込まないことです。
休日は仕事とは全く関係のないことをして、頭を休ませることが大事です。
何か趣味を持つのも良いでしょう。
例えば、ルアーフィッシュングのルアーを集めたり、プラモデルを組み立てて見るとか、男性でも料理を作ってみるとか、とにかく、何でもいいですから、やれる物をやって頂くことです。
疲労と縁を切る為には、仕事に対する考え方を変える必要があります。
実績主義の時代は、仕事とプライベートの時間をはっきりさせることが大事で、絶対にプライベートの時間を犠牲にしないことです。
疲労が累積すると、自分で気付かない内に悪化し、一人では解決出来なくなります。
本人に自覚がないのに、家族がそれに気がついて、疲労の発見回復につながった例もあるのです。
これまで述べて来たように、疲労回復のセルフケアーには、よう々な方法がありますが、自分に合ったもの 気持ちが良いと思えるものを実行して下さい。
終わり



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