病気の予防
禁煙


 健康増進法が施行されてから数年になろうとしていますが、タバコ規制国際枠組条約も発行されました。
と言うことで、これからは職場などでも禁煙が更に進むと思います。
皆様の中にも、タバコを楽しんでいる人がおられると思いますが、これを機会に禁煙を考えてみてはいかがでしょうか。

 タバコの煙には、ホルムアルデヒドやベンゼン、トルエン、フェノールなど、チックハウス症候群の原因ともなる有害な成分が数多く含まれています。
その他にも、発癌物質を含め、いろいろな有害物質が含まれていますので、本人だけではなく、周囲の人の体にもかなりの影響を与えているのです。
タバコを吸わない人が、吸っている人の煙を吸うことを受動喫煙と言いますが、吸わない人は、その煙のために、直ぐ咳をしたり、目が痛くなったり、喉が痛くなったりする人もいますし、最悪の場合は癌になる人もいます。

 当然ですが、タバコを吸う人は、活性酸素の影響でコラーゲンが減少してしまったり、ビタミンCの消費が増えたりして、皮膚にトラブルが起こりやすくなります。
また、タバコを吸うと、血管が30パーセントも収縮し、さらに、タバコの煙には、有害ガス成分の一酸化炭素が含まれていますので、酸素の運搬能力が低下して、酸欠状態で生活していることになるのです。
それを補うために、赤血球が増える必要が出てきて、それが、血液がドロドロになる原因になっているのです。


 だからと言って、タバコをやめろと言われても、長期に渡って慣れ親しんできたものを、そう簡単にやめることはなかなか難しいと思うのです。
そこで、やめるコツとして、まず、そのような思考回路を新たに作ることも大事ですが、具体的には、やめたい理由をはっきりさせることが大事です。
そして禁煙が始まったら、今度は、禁煙のメリットを見つけることですが、+になった変化を見つける癖をつけることが大事なのです。
例えば、御飯がおいしくなったとか、運動するのが楽になったなどです。
禁煙を始めるときの注意ですが、徐々に減らして行くと言う人がいますが、そのような方法では、愛着が沸いてしまいやめることはできません。
やはり、きっぱりとやめることが成功の秘結です。

 それでも吸いたくなることがあり、その時は我慢することになりますが、じっと我慢をしていると、つらさが募りますので、そんな時は、深呼吸をするとか、何か飲み物を飲むなどして気を反らすことが大事です。
それから、公表しないと言う人もいますが、身近な人には、なるべく禁煙の決意を公表した方が良いと思います。
そうすることで、禁煙を中止しにくくなりますし、励ましてくれる場合もあると思いますので、禁煙に拍車がかかるかも知れません。

 それから、苦手な人もいるかも知れませんが、禁煙中の出来事を日記につけておくのも良いと思います。
日記とまでも行かなくても、軽くメモ程度の記録でもかまいませんから、毎日の頑張りぶりを残しておくのは、けっしてむだにはならないと思います。
 禁煙を始めると、必ず禁断症状が出てきます。
この症状は、始めてから2〜3日で出てきますが、1週間もすると治まって来るものです。
その間を、いかに我慢できるかで勝負は決まるのです。
そして、禁煙ができたとき、そこに、新しい自分を発見することができると思います。
ぜひ、頑張って新しい自分を発見しましょう。



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