病気の予防
顔で内臓以上チェック


 体の異変でも、内臓の不調は気づきにくく、ついつい見逃してしまうことも多いもので、そのために、痛い目にあうこともあります。
実は、内臓の異変は、顔や目、耳、鼻などに現れると言われます。
これを時々シェックしておけば、素早く異変を知り、手を打つことができるのではないかと思います。

 まず、顔の場合
顔が赤く火照る場合は、高血圧や脳卒中に気をつけてください。
単に赤いだけでなく、やや紫がかった赤色の場合は、体の血液の循環が悪くなっていて、脳卒中や心筋梗塞で突然死の危険性もあります。
赤紫の顔色に加え、歯ぐきが紫色や茶色っぽくなっていたり、舌の裏側の静脈が膨れあがっているときには、更にリスクが高まります。
また、クモが足を広げたような赤色の筋が見える場合は、慢性肝炎や肝硬変が疑われます。
これは、クモ状血管腫と言って、本来なら肝臓で破壊される女性ホルモンが、十分に破壊されずに血液中に増えて、血管を拡張させるのが、この症状の原因です。

  目の場合
かく膜の上縁に、白い輪があり、まぶたに黄色いいぼがある場合は、動脈硬化の可能性があります。
上まぶたをめくり、かく膜の白と茶色の間を見て、そこに白い輪の1部のような線があったら、動脈硬化が進行しています。
白い輪は、コレステロールが付着したもので、まぶたに黄色い輪ができている場合も同様です。

 耳の場合
耳たぶにしわのある場合は、心臓病の疑いが大です。
これは、耳タブにしわのない人に比べ3倍と言う心臓発作などの心臓疾患による死亡率が高いと言われます。
そして、耳たぶの前下方、耳下腺と言われる部分が腫れると、糖尿病を疑って下さい。
両側の耳下腺が痛みも発熱も伴わないで、少しずつ腫れてくるのは糖尿病が疑えるのです。そして、耳にできるこぶは痛風の疑いがあります。

 鼻の場合
鼻の穴が、開いたり閉じたりする場合は肺の病気を疑います。
肺癌や、COPG(慢性閉塞性肺疾患)の疑いがあります。
肺の機能が落ちてくると、酸素を沢山吸い込もうとして、鼻の穴が大きく開いたり閉じたりするようになります。



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