病気の予防
アロエで健康作り


アロエで健康に(その1)

 別名、医者いらずとも言われているアロエですが、昔から、やけどやすり傷、また、便秘などにも用いられ、民間の万能薬として広く利用されて来ました。
そこで、今回はアロエの効果を上手に活用する方法についてお話しします。
現在では、アロエのヨーグルトなどもある時代ですから、アロエは、健康や美容のために良いと言うことは多くの人が知っていますが、どんな特徴があるのでしょうか?

 アロエには、多くの成分が含まれていて、特に、あの独特な苦みの成分のアロインには、体に良い様々な働きがあります。
また、ヌルッとしたねばねばには、皮膚の細胞をきれいにしてくれる働きがあり、老化防止や肌が白くなるなどの効果があると言われています。
アロエの苦味は、外側の緑の部分で、中のコンニャクのようなところは、染みや皮膚を白くしたり、肌を守る成分の多いところです。

 苦味の成分のアロインは、1種の配糖体で、これが胃や腸の炎症を止めたり、腸の運動を活発にしてくれますので、便秘の予防にも効果的です。
しかし、下剤的な働きが強いため、妊娠中の人や生理中の人は避けた方が無難です。
アロエは、昔から体に良いと言われていますが、最初から多量にとると、かえって体調を崩すことになりかねませんので、初めは、少量から始め、しかも、葉の太いところではなく、先端の細いところから始めることをお勧めします。
アロエのアロインは、肌に合う人と合わない人がいますので、腕の内側の皮膚に少し塗ってみて半日くらい様子を見てから、異常がなければ使うのが良いと思います。


アロエで健康に(その2)

 前回は、アロエの効能についてのお話と、食べ方について少し触れましたが、今回は、もう少し食べ方について詳しくお話しします。
まず、アロエの葉をきれいに洗ってトゲを取ります。
そのまま生で食べても良いですし、おろし金でおろして搾って飲んでも良いですが、前回もお話しましたが、初めての人は葉の先端の方を2〜3センチにして、少しずつ慣れて行くようにします。
そして、葉の太い部分は慣れてから食べるようにします。

 人によっては、果実酒のように2〜3センチに切ったアロエを焼酎につけて飲んだり、薄塩漬けにして食べている人もいます。
アロエは、薬ではありませんが胃痛や胃酸過多症、逆に、胃酸の少ない胃酸減少症と言った症状には即効性があると言われていますので、試してみる価値はあると思います。
アロエは、沢山食べると体を冷す作用が出る人もいますので、冷え性の人は食べる量に気をつけることが大切です。
どちらにしても、1日に食べる量としては5センチくらいが適量だと言われています。


アロエで健康に(その3)

 前回までのお話で、アロエは健康のために良いことが分かっていただけたと思いますが、生の葉を食べるのは、やはり、少し抵抗を感じると言う人もいると思います。
そこで、今日は、そのような人えの食べ方をお話します。
生葉をそのまま食べることに抵抗がある場合には、おろし金でおろして食べるか、それを搾ってジュースのようにして飲んでも良いと思います。
ゴウヤも、最初は苦いと感じても食べているうちに、だんだん慣れてきて、抵抗なく食べられるようになるように、アロエも少量から始めて行くと慣れてくると思います。

 苦味に慣れてくれば、1日2回ほど大さじで2杯程度食べるのが良いでしょう。
そして、あの苦味がどうもと言う人は、蜂蜜を入れるとか、果物のジュースと混ぜて飲むなどの工夫を大切です。
それから、毎日作るのは面倒だということで、1週間分くらいまとめて作るのは禁物です。
アロエの成分が変質して効果がなくなりますので、面倒でも食べる直前に作ることが大切です。。


アロエで健康に(その4)

 世の中には、あまり胃が丈夫でない人もおられるかと思いますが、アロエには、胃潰瘍などを治すアロエウルシ成分が含まれています。
これが、胃の粘膜を保護してくれる作用がありますが、薬ではありませんから、これだけで治そうと言うのではなく、胃が悪いときは、やはり、専門家に診てもらうことをお勧めします。
毎日、タバコや強いお酒を飲む人は、当然、胃や腸の壁に少なからず傷を受けていると思います。
このような人も、アロエを続けて食べていると、その炎症を取ってくれたり、潰瘍があれば、それを治す治療の効果があると言われています。

 また、アロエには、ビタミンCも多く含んでいますので、飲み続けていると風邪の予防にもなります。
特に、木立アロエやウェラー種類は、抗ウウイルス作用のあるアロミチン成分が、ウイルスに対する抵抗力をつけてくれます。
それからアロエの中には強壮作用のあるアミノ酸が含まれていますので、飲んでいるうちに自然に丈夫になってきます。
アロエで健康に(最終回)

 これまで4回に渡って、アロエの効能についてお話ししてきましたが、昔から、アロエはやけどにも良いとして使われてきました。
アロエを薄く切って、やけどをした部分に張っておくと、炎症を取ってくれ、やけどの痛みが楽になります。
また、これは極端な例ですが、アロエの汁を頭皮に塗っていたら、毛が生えてきたと言う話もあります。
しかし、これが全ての人に効果があるというのは定かではないようです。

 それから、これは木立アロエだけに含まれる成分に、アロエチンという成分があって、抗アレルギー作用があり、食べたり飲んだりしているうちに、粘膜の炎症を止めてくれ、アレルギー性鼻炎などにも効果があると言われます。
また、アロエの汁を綿棒などにつけて鼻の中に塗るのも効果的だと思いますし、口内炎を楽にするには、すり下ろした汁を3倍くらいに薄めて、それでうがいをすると楽になります。
このように、アロエに限らず自然界には人間の体に良い物が沢山あります。

 しかし、全く効果もないのに効果があると信じられている物も多いです。
どんな薬草も、噂に惑わされず、どのような効果があるのか、根拠に基づいて使用することが大切ですし、やはり、症状が継続する場合は、専門家に診てもらうことが先決です。



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