最近では、巻き爪で悩んでいる人も多いと聞きます。
そこで、今回は、巻き爪とはどんな状態を言うのかについてのお話です。
巻き爪とは、爪が巻くことを巻き爪と言います。
まさに、そのものズバリです。
皆さんの多くは、自分の爪は正常だと思っていると思います。
爪を前から見て、横に巻いているのが巻き爪です。
テニスをしたら痛くなったとか、爪を切ったら痛くなると言うのは、それは、嵌入爪(かんにゅうそう)と言い、爪が肉の中に刺さって痛みが出るものです。
巻き爪と、嵌入爪は、密接な関係があるわけです。
そこで、巻き爪と嵌入爪を、そのまま放置していると、どうなるのかですが、これも、程度によって多様です。
最初は、爪が肉に刺さって少し赤くなって痛いなあと言う程度ですが、その次は、風船のように膨らんでしまって激痛を発します。
その皮膚が破れて膿が出てしまうと、今度は、肉芽と言って、イチゴのような肉が出てきて、自分を守ろうとします。
巻き爪には、このような3つの段階があります。
そもそも、巻き爪や嵌入爪になる原因は何なのでしょうか。
それは、爪の切り方にあります。
爪の切り方を知らないから起きることが多く、切り方を知ってさえいれば防げることが大きいです。
1番大きい原因は、爪の角がちょっと痛いからと言うので、切れば楽になると思って切ってしまうことです。
切ると、新しく出てきた爪が、余分に肉の中に入ってしまうのです。
爪を切る理由に、まず上げられるのが、伸ばしているとみっともないからと言うのが1番ではないかと思います。
その次が、ピッタリした靴を履くと、靴下が破れやすいからと言うこともあるのだと思います。
後は、運動をして、足をぶつけたり、長い間走ったりすると、爪の下に鬱血して黒くなります。
それが起こると、爪が押されて巻いてきます。
巻き爪は、生まれつきだと思っている人が多いようですが、対処の仕方を間違えたために起きることが多いです。
ですから、爪は、あまり深く切らないことです。
2つ目は、足にピッタリの靴を履くために、爪を切る、あるいは、きつい靴にいつも爪が押されているからです。
これらの巻き爪や、嵌入爪の治療法は、1番軽い状態の爪の角が肉に刺さって痛いと感じたとき、米粒くらいの綿を尖ったピンセットで、患部に入れてあげれば良いのです。
そして、痛いと思っても爪を切らないことです。
それから、爪が巻いていることに関しては、歯の矯正と同じように、形状記憶合金で爪を平らにしてしまうということをやりますので、形自体を治してしまうのです。
もっとひどくて膿が出ている状態では、麻酔をして爪の角を切ってやったり、いろいろな方法で、爪が肉に刺さらないようにして、爪が伸びるのを待つことになります。
しかし、基本は爪を平らにしなければならないため、手術をして治すことになります。
とはいえ、手術でも爪を平らにすることはできませんので、爪の幅を狭くして治そうと言うものですから、5年くらいたつと、また爪が巻いて来ることになります。
形状記憶合金で治す方法について、もう少し詳しくお話しします。
爪の痛くない部分の両端に、穴を2つ開け、そこに形状記憶合金の端を入れて、その戻る力を利用して爪の刺さっている部分を持ち上げるようにして、治して行くと言うものです。
これは、少しづつ治して行くのがコツです。
次に、爪の切り方ですが、普通爪を切るときは、できるだけきれいにと、爪の端から端まで、そして、肉の直ぐきわまで切っていると思います。
巻き爪を防ぐには、爪の角がいつも肉の外に出ているように切ります。
全体の形が、上から見ると、長丸ではなくて、長方形の形になるように切ります。
そうすることによって、指の先の肉を、爪が守ってくれることになります。