体の冷えは、よく取り上げられる問題ですが、ほてりは、あまり取り上げられることがないような気がします。
しかし、ほてりも何かの症状と考えなければなりません。
一般的に女性の更年期障害は有名ですが、最近は、男性の更年期障害と言うことが問題になってきました。
これも、研究の分野では50年ほどの歴史がありますが、日本では、男性の更年期障害は最近になってやっとクローズアップされるようになってきました。
もう1つ、有名な悪性新生物(悪性の癌や生活習慣病)の動脈硬化や高脂血漿なども、ほてりに関係して来ていると言われています。
それでは、どんなほてりが、どんな病気に繋がるのでしょうか?
ほてり感は、自覚症状ですから、客観的にはなかなか分からない症状です。
ですから、体温を測って37℃くらいの微熱の時には、何か病気が潜んでいると考えてみることも大切です。
例えば、血液の流れが良くなり過ぎる多血症と言う病気があり、この病気は、赤血球の量が多くなって少しどろっとした感じになるのです。
これで思い出されるのは、元巨人軍の監督の長嶋さんの脳梗塞や、脳卒中などの病気が潜んでいる場合もあります。
それから、生活習慣病の高血圧や、動脈硬化、心筋梗塞などでも起こる可能性があります。
更年期障害と関係するほてりで、割合多いのは、上半身がかあーっと熱くなってくるものですが、それが持続せず、短時間で治ってしまうため、気のせいかなと思い、ほとんどの人は病院に行かないことが多いのです。
そうすると、そのうちに、徐々にその頻度が多くなってきて、体のだるさを自覚するようになり、やがて病院を訪れるようになります。
最近は、男性の更年期障害も認知されるようになってきつつある病気なのですが、やはり、男性ホルモンの減少が原因で、女性よりは緩やかに減少すると言われています。
しかし、ある時期2は、直線的に下がって来ることもあります。
その男性ホルモンの影響が交感神経と、副交感神経の自律神経のバランスを崩してしまうのです。
その結果、体温調節がうまく行かなくなって、ほてりが出てくるのです。
では、ほてりが関係する癌にはどんなものがあるのでしょうか?
これには、よく言われている白血病や、悪性リンパ腫と言われるリンパ系の病気がありますが、体で言うと、首のところや、腋窩(脇の下)、鼠蹊部(そけいぶ)などのリンパ節が腫れて来ます。
そのグリグリが長く続くようなら、血液の病気かも知れないのです。
これで、ほてり2は血液が大きく関係して来ると言うことが分かっていただけたのではないかと思います。