その他の病気
男性の更年期障害


男性の更年期障害(その1)

 最近、原因不明の不眠症を訴えたり、物忘れが多くなってきた男の人はいないでしょうか?
このような症状は、もしかしたら、男性の更年期障害から来ているのかもしれないです。
そこで今回は、男性にも起こる更年期障害についてのお話をします。

 女性の更年期障害は、よく聞きますが、実は、男性にも更年期障害はあるのです。
日本の季節には、春夏秋冬の4季がありますが、人生を4季に例えると、更年期は、ちょうど秋に当たると言われます。
更年期は、老化の入り口と言われ、女性にも男性にも起こります。

 では、男性には、どんな症状が起こるのでしょうか。
症状を、全体像として表現すると、くよくよ考え込むような自信喪失感を感じたり、バイタリティーが低下して、なんとなく自分らしくないと感じている人に、いろんな症状が出てきます。
まず、物忘れや、集中力の低下、肩こりがひどくなってきたり、ぐっすり眠れない、眠っても、途中で目が覚めて、そのあと、なかなか寝付けないなどの症状の人が、とても多いです。
ですから、男性の場合も、女性の更年期の症状と、ほとんど同じです。

 つまり、心の症状と、自律神経の症状が主で、不安感や、いらいら、だるいと言う倦怠感、何もする気がしない鬱症状、そして、女性によく見られる顔が火照って、足が冷えると言う症状も、男性にも見られます。
また、更年期になると、前立腺が敏感になって、尿が近くなったり、残尿感があったりなどの排尿の問題も起こります。
そして、男性特有の問題で、性欲が落ちたり、勃起不全になったりしますので、性生活がうまく行かなくなることもあります。


男性の更年期障害(その2)

 40代に入ると、心臓や血圧、糖尿病など、さまざまな生活習慣病が出てきますので、そのようなものが更年期の引き金になったりすることがあります。
最近の男性は、夜9時や10時まで仕事をしている人が多く、よく頑張っていると思います。
しかし、ストレスに耐えられる体力があるうちは良いですが、いくら気力があっても、体力は年齢とともに落ちてきます。
そこで、ストレスを日常、どのようにして取り除くかを工夫しないと大変なことになります。
多くの人は上手にストレスから逃げていると思いますが、そうでない人の場合は、日記をつけて、自分自身を見つめてみるなどの工夫をしてみるというのも1つの方法です。
特に、春先は、自律神経の症状がひどく出ますので、気候の変化や気圧の変化と、自分の体調の変化を1年間記録しておくと、翌年に、とても役立つことになります。
つまり、それがストレスの記録になります。

 ストレスを取り除く簡単な方法として、帰宅したら、まず、シャワーを浴びることをお勧めします。
それだけでも、ストレスの解消に繋がり、日常生活の切り替えになります。
あとは、眠る1時間くらい前に、39℃ほどのお風呂に、ゆっくりと暖まって寝ると言う方法が、誰にでもできる最も簡単な自律神経訓練法だと思います。


男性の更年期障害(その3)

 更年期障害を予防することは、生活習慣病や、うつ状態の予防にも繋がります。
更年期障害の本体は、性ホルモンが急激に低下することによって起こる自律神経の症状ですから、自律神経を鍛える、つまり、自律神経を訓練すると言うことは、更年期障害による症状を軽くすることに繋がります。
自律神経の訓練には、さまざまな訓練法がありますが、いつでもできる簡単な方法は、前回述べた入浴法があります。

 そして、少し工夫することで、自分でもできる簡単な自律神経訓練法を紹介します。
まず、ゆったりと仰向けに寝て、手を体の脇に置き、足は少し開きます。
そして、目と口は、軽く閉じて、腹式呼吸で大きく息を吸い、2〜3秒止めてから、ゆっくりと息を吐きます。
この時、とっても落ち着いた気分だと、自分に言い聞かせることが大事です。
これを、5回ほど繰り返して行います。

 こうしてリラックスした状態で、今度は、右手が重くなると言い聞かせ、重く感じてきたら、次は、右足が重くなると、自分に言い聞かせます。
こうして、暗示をかけながら、重く感じるようになったら、今度は、左側に移ります。
左側も重く感じるようになったら、次は、右手が温かくなってきたと暗示をかけます。
暖かく感じてきたら、次は右足、左手、左足と言うように行います。
もちろん、この時もゆっくりとした呼吸でやることが大切です。
これも10分ほど続けます。

 終わったら、すぐ起き上がるのではなく、リラックスした状態で、両手を頭の上の方に伸ばしながら、全身も伸ばすようにします。
上記のことをしながら、両手を握ったり開いたりします。
そして、足も、ゆっくりと屈伸運動をします。
そうすることで、自律神経が落ち着いて、リラックスした状態から動くという動作のスタートが切れることになります。


男性の更年期障害(その4)

 男性の更年期障害は、中高年のものだけでなく、女性の更年期障害が37〜8歳から起こるのと同じように、男性の場合も、やはり、女性と同じ時期から見られます。
最近の若い人たちには、体を動かす機会が徐々に少なくなってきています。
体を動かしていないと、男性ホルモンの分泌が悪くなってきます。
男性ホルモンは、筋肉を支えるホルモンですから、そのホルモンの分泌が少なくなってくると、体がなまってきます。

 それから、長時間パソコンなどのデスクワークをしている人は、目と、脳の後ろの部分が疲れやすくなりますので、自律神経に悪い影響を与えることになります。
また、テレビを長時間見るのも、これに含まれます。
それから、階段と、エスカレーターがある場合、すぐエスカレーターを選んでしまうのもよくありませんし、できるだけ階段を使うとか、近い所なら乗り物を利用せずに歩くことです。
それと、長時間パソコンなどをやっている人は、30分〜1時間に1回休んで、5分くらい遠くを見ることをお勧めします。
そうすると、目と脳の疲れを取ることができます。

 次に、食生活ですが、高脂肪と、暴飲暴食を避けるようにし、野菜や果物を多く取るような生活をします。
そして、質の良い眠りをすることもとても大事です。
つまり、これまでお話しした動くことや食べること、眠ることは、動物にとって健康の3原則です。
そして、人間には、笑うという特徴があり、笑うことで、心を解放してくれ健康に繋がります。


男性の更年期障害(最終回)

 女性の更年期の場合には、症状の差はあるもののほとんどの人に自覚症状が現れますが、男性の場合には、自分ではなかなか分からないと言うことがあります。
そこで、何となく、『これまでの自分とは違うなあ』と思っている人がいれば、それが、更年期のサインの場合が多いです。
そして、本人よりも、周りが気が付きやすいです。

 それが、妻だったり、家族だったりすると、どういう点に気をつければ良いのかですが、男性が更年期に入ると、まず、表情が硬くなります。
そして、日常生活の中で、集中力の低下が見られるようになります。
新聞を、すみからすみまで丹念に読んでいたのが、さらっと読んですぐやめてしまったり、テレビを見ていても、すぐチャンネルを換えてしまう、あるいは、見るのをやめてしまったりします。
それと、仕事の自信がなくなってきて、月曜日になると、仕事に行きたくなくなると言う症状まで出てきます。

 それから、休みの日に、1日中ごろごろしていたり、昼間で寝ていたりするのは、更年期の症状のことが多いです。
その結果、頭が重く感じたり、耳鳴りがするようになります。
それがひどくなると、頭痛とか、頭鳴りがすると表現する人もいます。

 そこで、周りの人は、どんな点に気を配れば良いのかですが、男性の更年期は、まず、考えてから動くという構造になり、しかし、考えるとおっくうになって、今度は、動かないと言うことになってしまいます。
そのような場合は、散歩とか、何か買い物でも良いですから、とにかく、外に連れ出すことが大切です。
また、朝起きたら窓を開けて、外の空気を吸うのも良い方法です。
朝、外の空気を吸うと、スイッチが入る人がけっこういますから、周りの人も、それを勧めて欲しいと思います。
男女に関わらず、更年期を乗り切るには、1人では難しいことでも、周りの人の協力があると、克服できることも多いです。



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