その他の病気
アルコール依存症


 アルコール好きと、アルコール依存症は大きな違いがあります。
アルコールが好きなひとは多いのですが、依存症となると、これは病気の中に入ります。
しかし、依存症の本人は、あまり気が付いていないこともあります。
アルコールは、飲む雰囲気や相手、体の調子で、酔い心地は様々です。
このようなことで左右されるのは、極めて通常の酔い方です。

 ところが、依存症になると、大体、酒癖の悪い方向に向いてきます。
最初は良くても、必ず何か問題を起こしてくると言った形で、問題飲酒と言った呼び方もします。
 このような人の現実的な生活は、飲む、寝る、目がさめては飲むと言う連続飲酒と言う形になっていることが多いです。
会社は無断欠勤をし始め、仕事にも行かなくなったりして、アルコールによって心も体も侵害されてきます。
そして、けんかをしたり、家族に暴力を奮うなどの流れを辿り、時には警察のお世話にもなったりして、一つの社会問題に発展してしまうこともあります。

 こうなってしまったら、入院して強制的に断酒させて治療するしか方法がありません。
最近は、お酒が少しでも入ると息苦しくなるとか、動悸が烈しくなるような薬ができて、これを毎朝飲ませたりします。
このような入院は、大体3ヶ月程度のプログラムを組んで、アルコールの害について教育し、そして、酒をやめる心構えを作り上げます。

 中には、アルコールを一滴も受けつけないようになっていたのに、折角10年もやめていたにも関わらず、一口飲んだために、また元の酒飲みにもどってしまった例もあります。
普通の人は、ストレス解消のために飲むお酒も、このような人は、心のさみしさからどうしてもお酒と手が切れず、お酒が友となってしまうのです。
ストレス解消のはずのお酒が、逆に、ストレスになってしまい、胃や肝臓、膵臓の障害が起こります。
 この段階で、アルコールに関して適切な知識を持たないと、大変なことになってしまい、1番恐ろしい臓器が脳と言う訳です。
基本的には、アルコールは神経毒ですから、興奮もさせるが、麻痺も起こします。
そして、記憶欠損を起こしてくると言うことが大問題です。



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