目と耳・口の中の病気
耳鳴り


 体の中で、1番ストレスを受けやすい場所は胃だと思いますが、実は、耳の場合もストレスを受けやすい場所です。
ストレスを受けた耳は、耳鳴りを起こします。
仕事がうまく行かなかったり、疲労が貯まるなどして、ストレスが限界を越えたときに耳鳴りが始まります。
 普段、それほど耳鳴りは起きない人でも、たまに耳鳴りが起きるのは、けっこう疲労が重なって、ストレスが貯まっているときに、耳鳴りを感じることがあります。
久しぶりにのんびりしている時に、急に近くで掃除機の音がしたりすると、その後で、耳鳴りが起きることがあります。

 実は、コのような耳鳴りを解消するための方法があるのです。
それは、心労や過労、寝不足などのストレスや、異常な音に対するストレスを受けたあとに起きる耳鳴りを解消する耳たぶマッサージです。
これは、あくまでも家庭療法としての治療法で、全ての耳鳴りに効果がある訳ではありません。
特定の病気や耳の異常、例えば、突発性難聴、内耳炎、慢性中耳炎、それから、顎関節の異常、脳神経腫瘍などで起こる耳鳴りを除いた耳鳴りに効果が期待できます。

 つまり、これと言った原因がないのに、耳鳴りが続いているとか、耳鼻科で様子を見てみましょうと言うような耳鳴りに効果があるのです。
しかし、例外もあり、メニエル病に伴って起きる耳鳴りには、コの耳たぶマッサージが効果があります。
耳鍼方では、耳にあるつぼだけで全身の治療ができると言われるほどつぼが多いです。

 では、簡単に耳たぶマッサージの方法を述べます。
まず、左右の親指と人指し指で両耳の耳たぶをはさみます。
そのはさんだ指で、耳たぶをもんで行くのですが、1ヶ所でなく、耳たぶ全体を1〜2分かけてよくもむようにします。
耳鳴りがある内は、1日2〜3回行いますが、耳たぶを下に引っ張らないようにすることが大切です。
これを繰り返していると、内耳に酸素と栄養が充分に行き渡り、ジージーと蝉が鳴くような音や、キーンと言う金属音、コマが回るようなブーンと言う音など、ストレスが原因の耳鳴りが緩和されます。

 現在のようにストレスが多い社会では、体調不良の多くはストレスが起因していることも多いです。
この耳たぶマッサージは、正確なつぼの位置を知らなくても、耳をマッサージすることで、耳鳴りがかなり緩和すると言われています。
仕事の合間や、家事の秋時間を利用して、耳たぶマッサージをすることをお勧めします。



 目と耳・口の中の病気 トップにもどる