口内炎は、口の中の粘膜にできる炎症性病変のことですが、簡単に言うと、丸くて白い潰瘍がぽつんと出るような病気です。
原因は、まだよく分かっていないのが現状です。
しかし、疲労や、不規則な食事、生活習慣の乱れなどが原因だと言われています。
口の中は、いろいろな病気の初発症状が起きるところですから、軽く見るのは禁物です。
中には、重大な病気のサインが出ている場合もありますので注意が必要です。
例えば、内臓の病気、エイズ、白血病の症状と言う場合もあります。
一般的な口内炎は、十日ほどで治るのが目安ですが、それ以上続く場合は、別な病気のことを考えた方がよい場合も多々あります。
重大な病気のサインに繋がるものには、白板症や扁平苔繊(へんぺいたいせん)、あるいは、剥離性歯肉炎、アフターなどいろいろあります。
アフターとは、病気の名前と言うより、症状を言ったもので、灼熱感があり、触れるだけでも痛いとか、口内炎の症状を表したもので、これが、一般的に言われる口内炎です。
ですから、疲労や不規則な食事、ストレスなどが原因と考えられていますので、十日ほどで治まるのが大半です。
扁平苔繊(へんぺいたいせん)と言うのは、口の中にできる苔のようなもので、症状は、白と赤のレース状のカーテンが舌や粘膜にできたようなものです。
これも原因がよく分かっていませんが、歯にかぶせた金属や、入れ歯の金属の金属アレルギーなども1つの要因になると言われています。
そして、肝臓の機能の悪い方にも起きやすいと言われています。
剥離性歯肉炎は、薄い歯茎が剥がれて、ヒリヒリ痛く、赤くただれてくるような口内炎です。
これは、完治するのが難しく長期化するのが大半です。
白板症は、1番重傷で、症状としては、突然、舌の先や粘膜などに白い紙を張ったようなものができるのですが、ところが、擦ってもそれが取れないのです。
そして、これは癌の前段症状と言われるものの1つですから、最終的には癌になる可能性が5パーセントと非常に高い口内炎です。
この場合は、切除するのが1番適切な治療法と言われています。
他の治療法に関しては、一般的には対症療法になります。
痛みが強い場合には、ステロイドの軟膏のようなものをつけます。
あとは、口の中をできるだけ清潔にすると言うことで、薬用のうがい薬を使うなどして、口の中をきれいにすることが大切です。