目と耳・口の中の病気
歯ぎしりと治療法


 歯ぎしりが長く続くと、頭痛や歯痛、耳鳴り、肩こり2なることがあります。
そもそも、歯ぎしりとは何でしょうか?
一般的には、主に夜の睡眠中に、上下の歯を強く擦り合わせて、キリキリと音を出すことですが、自分では気が付かないことが多く、一緒に寝ていた人に指摘されて分かります。

 歯ぎしりの原因は、噛み合わせや歯周病、消化器系疾患、あるいは、疲労や情緒的問題など、いろいろありますが、はっきりした原因は分かっていません。
歯ぎしりには、いくつかのタイプがあり、歯を擦り合わせて音を出すもの。音はしないで、連続的にギュッと噛みしめるタイプ、また、これらの混ざったもの、小さくカタカタと噛み合わせるタイプなどがあります。
他人が、歯ぎしりに気がつくのは擦り合わせて音を出すタイプだけで、全体の3分の1程度の時間です。

問題になる歯ぎしりは、その時間が長くなり、さらに、持続すると病気にもつながって来ることです。

 では、歯ぎしりが続くと、どうなるのでしょうか?
まず、歯をすり減らしたり、歯痛や歯周組織の損傷が起こります。
それから、咀嚼に関連する筋肉は上半身に集中していますから、それ等の筋肉を痛めて、頭痛や耳痛、顎関節症、肩こりなどの症状が出ます。

 治療法ですが、歯ぎしりのメカニズムが解明されていませんので、治療は対症的に行います。
人によって異なりますが、睡眠と密接な関係がありますので、寝る前に、今日は歯ぎしりをしないと、繰り返し言ってみる。
それから、普段目に付きやすいところに、歯ぎしりをしないと、リラックスできると書いたステッカーを張るなどの、自己暗示療法があります。
また、睡眠を妨げないように、室温や清潔なパジャマ、安眠のために低い枕を使い、そして、腹這いではなくて、下あごを引き仰向けの姿勢で寝るようにします。



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