健康に関すること
薬と食べ物との相性


 薬と、一緒に食べたり飲んだりすると、薬の効果が効き過ぎたり、その逆に、薬が利かなくなったりすることがあります。
例えば、心筋梗塞や、脳梗塞の時に使うワーファリン(他にアレファリンやワルファリン系もある)は、ビタミンKの働きを抑えて、血液が固まるのを防ぐ薬です。
ところが、納豆には大量のビタミンKが含まれていて、ワーファリンを飲んでいる人が、納豆を食べると薬の効果が弱くなって、脳梗塞や、心筋梗塞が再発する危険があると言われています。
また、納豆ほどではありませんが、キャベツやカブ、カリフラワーなどにも、ビタミンKが多く含まれていますので、これらも一緒に食べるのを避けた方が無難だと言われています。

 一緒に食べると薬が効きすぎてしまうのが、たまねぎです。
効き過ぎる結果、最悪の場合には脳溢血を起こしたり、吐血や下血が起きることがあります。
 次は、高血圧の薬や、雲呑と肉の場合です。
尿を出して血圧を下げる高圧利尿剤が、ワンタンに多く含まれるグルタミンソーダと相性が悪いのです。
一緒に食べると、頭痛や胸の火照り、痛み、手足の焼けるような感じが起こってくることがあるのです。

 そして、糖尿病の薬と、アルコールの関係は、糖尿病の薬と、アルコールを一緒に飲むと、アルコールの効きが異常に強まり、悪酔いすることがありますし、薬が効きすぎて、低血糖になることもありますので、糖尿病の人は、飲酒の量に注意が必要です。
次は、高脂血漿の薬と、グレープフルーツの場合です。
コレステロールを下げる薬のリピトールや、リポバスとグレープフルーツを一緒に食べるのも良くないと言われます。
グレープフルーツの苦み成分が、薬物を無毒化したり、代謝酵素の働きを妨げて、横紋筋に影響を与え足がつったり、筋肉が溶けて赤い尿が出るなどの症状が出ます。

 最後は、痛風の薬と、ビールやほしシイタケ、鳥レバーです。
薬で尿酸値を下げようとしても、プリン体の多い鳥レバーや、枝豆を肴にしたり、プリン体の多いビールを沢山飲めば、尿酸値は下がりません。
ですから、夏は痛風発作を起こす季節でもあります。



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