健康診断の結果で、検査数値が正常値よりも高いと指摘された人も少なくないと思います。
そこで、できれば薬を飲まないで正常にしたいと考えている人のために、ここまでなら生活習慣の改善で元に戻せると言う境界線の目安のお話です。
薬に頼らず、生活改善で検査数値を正常化できるかどうか、3ヶ月間の食事療法と、運動療法をやった結果で分かるのだそうです。
食事療法は、次のポイントです。
肥満ならば、摂取カロリーを減らします。
脂肪と、コレステロール含有量の多い食品を控え、肉よりも魚を選ぶようにする。
玄米、黒パン、野菜など、食物繊維の豊富な食品を多く取るなど、ポイントは4つです。
運動は、1日30分の早歩きをします。
血圧の上は、収縮期の血圧のことで140以上、下は、拡張期の血圧のことで90以上あれば高血圧とされています。
上が160、下が99までならば、生活習慣の改善で血圧を下げることが可能だと言われます。
その方法として、1日の食塩の摂取量を6グラム未満の減塩生活にします。
そのノウハウは、食事の時にテーブルの上など、手のとどく範囲に塩や醤油を置かないことです。
味付けは薄目にし、漬け物は浅漬け、麺類の汁は全部残すなどに気をつけます。
塩や醤油の代わりに、レモンや酢を使い、生野菜や果物など、カリュームの多い物を取って、ナトリュームの排出を促します。
過去1〜2ヶ月分の血糖の状態を示すグリコヘモグロビンが8以下ならば、食事療法と運動療法で糖尿病から、境界線型の糖尿病に、さらに、正常の状態に持って行くことが可能だと言われています。
ただし、糖尿病が発症してから何年も過ぎていないことと、網膜症や神経障害など、糖尿病の合併症がないこと、高血圧や高脂血漿のないことが条件となります。
腎臓結石や痛風発作がないならば、数回、尿酸値を測定して常に8以上あっても、生活習慣の改善で正常化できると言われています。
薬で尿酸値を下げるのは簡単ですが、努力して生活習慣を改善して下げた方が、はるかに価値がありますし、痛風発作を防ぐだけでなく、高尿酸血漿の背景には、メタボリックシンドローム、いわゆる、動脈硬化の危険を遠ざけることができるからです。
と言うことから、肥満の人は減量し、水分を1日2リットルは取ることです。
酢や野菜など、クエン酸を多く取って、尿を酸性に近づけないことです。
自分で努力して得られた効果は、薬よりもはるかに大きいことを実感できると思います。