健康に関すること
介護における臭い対策


 介護をする上で、高齢者は臭いものだと諦めている人も多いようです。
確かに、あまり臭いが強いと介護する人も大変だと思います。
そこで、臭い対策が必要になってくるのですが、1番臭うのは、実は、頭の髪の毛です。

 男性で、頭の毛がない人は問題ありませんが、女性のように、髪の毛が沢山ある人は髪の毛が臭くなりやすいです。
髪の毛は、失禁の臭いや周囲の臭いを全部吸い込んで濃縮して、それを発散するために臭うのです。

 そこで、髪の毛についた臭いを洗い落としてあげるのが大事です。
しかし、寝たきりの場合、ベッドの上で洗うと、後の始末が大変です。
そこを、少し工夫して、即席の水を流すといを作ってやるのも一つの方法です。

 例えば、バスタオルを丸めてU字型にし、それを、ポリ袋に入れて、洗濯ばさみで中程を止めると即席のといができます。
また、バスタオルを2枚用意して、同じように丸めて、それを、ポリ袋の両側に入れると、その間がトイの代わりになります。
その先端を、ベッドの外に垂らして、その下にバケツを置けば、周りを濡らすことが少なくてすみます。

 このようにして、洗うことができる人はまだ良いですが、洗髪ができない人は蒸しタオルを用意して、それに酢を少し垂らして、それで髪を拭いてあげると、かなり効果があります。
また、天然のイオン水が市販されていますから、それを、スプレーしてあげるのも効果があります。
 その他、寝たきりになると口臭も強い場合があります。
その原因は、食べかすなどが残っているからです。
この場合は、口の中をこまめに掃除してあげる必要があります。
割り箸の先にガーゼを巻き付けて、口の中をほうきではくように洗ってあげます。
これには、専用の綿棒も市販されています。
もう1つは、舌に白い苔のような物がつきますが、これを、舌苔と呼んでいます。
これも、けっこう臭いの元になりますので、スプーンのようなもので取ってあげるのが大切です。

 後は、体を拭く作業になります。
体を拭くことを、介護用語で清拭と言います。
体を拭くときの注意は、拭き過ぎないことです。
高齢者の場合、皮脂の分泌が減少していますから、垢を取り過ぎると皮膚が乾燥したり、かゆみになったり、あるいは、炎症を起こしたりして、逆に、臭いが強くなることもあります。

 この場合でも、タオルに酢を染みこませて、それで拭いてあげると効果があります。
そして、拭いた後は、保湿剤やオリーブオイルをぬってあげると、皮膚の乾燥を防いで臭い対策にもなります。
とにかく、臭いの1番の元は尿失禁ですから、それを無くすことがポイントです。

 尿の中には、尿素があります。
しかし、尿素そのものは、あまり臭わないのですが、体の外に出て分解されると、アンモニアになり、それが臭いの原因になりますから、分解される前に、こまめに拭き取ってあげると臭うことが少なくなります。

 最後は、尿失禁を防ぐ運動を教えてあげることです。
その運動は、肛門と尿道を閉めたり緩めたりをゆっくり行っていると、いつの間にか鍛えられて尿を漏らさなくなって来ます。
最近では、いろいろな介護用品も市販されていますので、それらを上手く活用しながら、自分なりの知識や工夫を取り入れることも必要ではないかと思います。



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