健康に関すること
不眠のメカニズム


 今の世の中、不眠に悩む人が多いと言われています。
特に、最近は多忙になり、そのために、時間が不規則になってしまい、寝ようと思ってもなかなか寝付けないと言う人が5人に1人ほどいると言われています。
これらの人の中には、マスコミ関係の人も多いのですが、以外なのは、学校の先生や公務員の人に、寝られない人が増えているのです。
 特に、最近増えているのが商社マンで、その原因は、景気のせいなのか、リストラのせいなのか分かりませんが、かなり多忙だと言われています。
その他には、タクシーの運転手など、時間に不規則な人に多いようです。

 では、なぜ不眠が起きるのでしょうか?
眠りは、私達の生活のリズムで、昼間は目が覚めて、夜になると眠るようにできています。
ところが、そのリズムを壊してしまうからいけないのです。
私達が眠るときには、前頭前野(ぜんとうぜんや)から、脳全体に脳を休ませなさいと言う命令が出されます。
しかし、今日はあれをやってしまったとか、明日はどうしようなどと思うと、その脳を抑制する命令が行かなくなって、昼間のままの興奮状態が続くことになり、眠れなくなります。

 ですから、1番眠れる方法というのは、あまり考えないと言うことです。
昔から眠る手段として、羊が1匹羊が2匹などと数えながら寝るという方法がありますが、本当に効果があるのでしょうか?
おもしろいことに、脳の前頭葉の抑制力は、単純なことを考えると、抑制が高まります。
おもしろくない授業や、興味のない講義を聞いていると眠くなったり、電車の「かたんことん」という音などを聞いていると眠くなるのはその性です。
眠くなる、眠くなると言うのも、眠りに入るきっかけになりますし、ベッドに入り、少しでもうとうとしてきたと思ったら、それは眠りの入り口ですから、これで眠れると思うとか、これは寝ているんだと思い込むことも大切です。

 それから、眠れないと睡眠薬や、睡眠誘導剤を使っている人が少なくないとおもいますが、睡眠薬のほとんどは、トランキライザーという鎮静剤の一種で、それを眠りを起こさせる物として使っていることが多いです。
習慣性はないと言われていますが、続けて使っていると、残念ながら記憶が悪くなると言う副作用が出ます。
元々、睡眠薬は、長期に渡って飲むようには作られていませんから、本当に必要なときだけ使うことが大事です。

 もう1つ大事なことは、寝付くのが遅かったから、少し遅くまで寝ていようと思うのではなく、いつもと同じ時間になったら起きるおとが大事です。
そうすることで、眠りのリズムができるのです。
昔から、早寝早起きと言われますが、理想は、早起き早寝だそうです。



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