いぼは、原因によって幾つかの種類に分類されますが、移るものもあれば、移らないものもありますし、自然に消えてしまうものもあります。
ウイルス性のものは、自分自身の中で広がって行ったり、他人に移ってしまう性質のものもあります。
いぼは大きく分けると、尋常性疣贅と言って、手足にできるタイプと、若年性扁平疣贅(じゃくねんせいへんぺいゆうぜい)と言って若い人に多く、顔にできるタイプがあります。
その他には、老化に伴ってできてくる老人性疣贅と言うのもあります。
いぼの見分け方は、尋常性疣贅が圧倒的に多く、手足にできるタイプで見つけやすいのですが、豆や、タコに似た感じなので、それらと間違えられることもあり、断面をよく見ると、赤く点々と血管が縦に走っているのが見えます。
これが、尋常性疣贅の特徴ですが、ほおっておくと、貝柱状(かいばしらじょう)にボツボツと盛り上がって来るような感じになります。
そして、顔や首にできる場合は、糸や鶏の鶏冠のように小さく盛り上がって来ることもあります。
これらは自然に治ることもありますが、ただそれより前に増えてしまうことの方が多いですから、医師に診察を受けることが大切です。
若年性扁平疣贅は、平らな感じに隆起してくるタイプのいぼです。
つまり、台地状に隆起し、顔にできる場合が多いですが、胸や背中にできることもあります。
そして、シミが隆起したような感じになり、短期間に大量に発生することが多いのです。
しかし、このタイプは自然に消えることも多いのですが、数年かかることと、できる場所が顔ですから、見た目の問題が残ります。
いぼの治療法ですが、手足にできるタイプの場合は、液体窒素療法と言って、いぼを凍らせる治療を繰り返しやって行きます。
何十回もかかる場合もありますし、それを週に1回ずつやって行くことになります。
若年性の場合は、液体窒素療法もやりますが、あんまり強くやると顔がしみ状になることがありますので、自然に治るのを待ったり、鳩麦エキスの錠剤を病院で処方してくれますので、それを根気よく飲んで治療することもあります。
老人性疣贅の場合は、顔や首などの見えるところにできたものは、炭酸ガスレーザーで取ることができます。
しかし、ウイルス性のものは、レーザーで焼いても、そのあとから再発してきますので、やはり、液体窒素の治療と言うことになります。